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おたより

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Fさんおたよりひきつづきありがとうございます。

Fさん 今年の夏は戦後70年ということもあってか あの第二次世界大戦関係の話がいっぱいでしたね。
Fさんのお父さんはそのとき青年だったんですね。一人の青年がその時代に生きて (    )なのか。(    )は言葉がわからないからです。それが身近なお父さんだとしたら Fさんは考え続けるんでしょうね。
私もそんなに父と戦争についてとか人生について 熱入れて話したことはないですが Fさんはお父さんを憎むようになった。10年も縁をきったといって会わなかった。

6つ上の兄も 父を憎んでいました。でもずっとじゃなかったような気がします。妹の私は秘かに だけどその兄が「いちばんお父ちゃんにどっかにてるわ」と思っていました。
その兄はね 戦争が終わって何年もたってるのに ドイツ人は頭がいいんや といってドイツ人の兵隊を鉛筆で描いていました。独特のヘルメット。その兄は赤ちゃんの時に激しい戦時中で 栄養も不足していていたそうです。
妹の私は戦後生まれ その上ぼーっとしているので 親の愛情も私に行ったせいか 私のことをきらっていました。
兄はその後仕事もして 結婚もして とても穏やかになったと思います。 父母でも兄弟でも 知らないことだらけ そのまま死んで行くような。 自分のことだってよくわからないこともありますね。 その兄と とってもしつこいけんかになったことがありましたね。 いつも兄のほうが強かったので 大人になったので一回とことんたたかって自分の考えも通してみたいと思ったんです。 いっしょにおよめさんや母がいましたが「あんたしつこいなあ」と母がいうくらいにね。
でもその後何年もして兄は病気になって気弱になりました。 それはそれで何とか慰めたくなるものでした。
Fさん それでお父さんが亡くなって それはすべておわったんですか? あっちにいったお父さんと話してみることはないのですか? あっ すみません出過ぎたことを。
戦争ってなんだろうというとき 家族のことが身近ですから 出てきます。 それを話したり考えたりすることが 戦争を考える出発点かな。

さてと 夕ご飯の時間となりました。
《 2015.09.26 Sat  _  おたより 》