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おたより

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母からのおたよりです。1988年

写真ありがとう。
法事のことでいろいろ悩みました。家がいたんでいるので大勢の人をよせるのも心配だし。私だけがつごうのよいときにお寺に来たものか お墓詣りをしたらよいかといろいろ考えもしましたが。 先日靖ちゃんがお父さんの七回忌の法事はいつするのかと電話してきました。 平素は何も言わず無愛想に見えるけど 本当はやさしいということは子どものときからわたしが一番よく知っていました。 その電話でやっと快心ができました。三月にはとても準備ができず他の人は呼ばず家族だけの少人数でお墓詣りをしたならと考えたり兄ちゃんは夏は都合が悪いらしいし三月はまだ寒いし 夏ならと思っていますが みんなの意見を聞いて早く決めたいと思っています。家もすこし手をかけていきたいところもありますが大工さんがなかなか来てくれず お父さんの古い衣類はたくさんありますが
少し入れておきます。仕事着にでもしてください。兄ちゃんとこにも少し入れておきました。靖ちゃんと勲ちゃんはいらないそうです。
とにかく都合のつくものだけ集まれば良い。
私もお父さんの法事をしてあげるのもこれでおしまいだし なんとかお経だけでもあげてあげたいと思います。
あやちゃんおたよりありがとう。じもじょうずにかけました。お菓子を少しいれておきましたから食べてくださいね。

***

父が亡くなり 母も7回忌をどうしたものかと ひとりで悩んでいますね。こんなときの
迷いは やっぱり年取ると 都会に散らばってる子どもの都合を考えたり 寒さのことを心配したりです。 なんだか今度は自分のことのようです。
その後 母は私たちのところへやって来ることになるのですが 母はこのことでもいろいろ お父ちゃんのお墓はだれが守るのかとか 迷い続けました。さっと決められないことってありますね。母はけっこうあっさりと決断できる人でしたが それでも こういうことは 迷う。 あたりまえといえば あたりまえなんですが。
この手紙は 冬物見切り大売り出しの広告の裏に書いてありました。
靖ちゃんというのは私の上から2番目の兄です。大きな声で まわりの言うことなど聞かず 力持ちの「豪傑やっちゃん」です。 大阪に住んでいましたが さかなとりが好きで一人になった母のところに 帰ってきては さっとさかなとりに行きました。私たちの故郷はきれいな川があります。やっちゃんは大して口もきかないのですが母は頼りにしてましたよ。3人の兄のうちこのやっちゃんといさおちゃんが亡くなってもういません。親が死んでからのことですが。

こんな話は どこでもよくありそうですね。
そうそう上の絵は 鶴と宝船 お祝いのかまぼこのつもりです。「おいしそう!」とかじると うまくないのです(笑)母は鶴子という名前でした。

おたより 読んでますよ
《 2015.07.26 Sun  _  おたより 》