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おたより



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《二つ目のがんを告知されてから、何でもいってやろうという解放された気分になった。怖いものがなくなった。これからは遠慮なくいう。これまで遠慮していたのか、と驚く人もいるだろうが、ぼくだって遠慮をすることもあったのだ。弱いものいじめは遠慮してきた。自分が年長であることを相手に意識させることも、遠慮していわなかった。さて、これまでは前置きで、これからが「だからいってしまう」の部分だ。・・・ 芥川賞を受賞した、黒田夏子の「abさんご」を読んだ。そして素直に疑問をぶつける。なぜ横書きなのか。わざわざ読みにくくするためか。横書きの欧米語をそのまま引用するには横書きの方がいい。だから科学論文は、むしろそのために横書きが主になっている。しかし、「abさんご」には文中にはめ込んだそのような引用もない。aとb以外に横書きを必要とするものもない。とすると日本語を横書きにしてなにか、文学表現上得るものがあるのか。あるのだろう。だが、この作品によって納得させられなかった。その他に名詞を、辞書の長たらしい表現に置き換えてもいる

。しかし、それによって得られる効果は、目から鱗のように、ぼくたちに何か新しい発見をもたらしてくれているだろうか。ぼくにはなにも見えない。 この小説は早稲田文学新人賞を受賞している。そしてこの小説を元東大総長の蓮實重彦が激賞していることは、芥川賞発表の『文藝春秋』で二人が対談しているのでよく分かった。 芥川賞の選考委員は、日本の現代文学を代表しているような人々だ。その人たちに、どこがよいのか説明をしてもらいたい。こういうことこそ説明責任という言葉がふさわしい。ぼくの頭は老化して分からなくなっているようだから、その老化した頭にも分かるように説明してもらいたい。若い時、「オスカー・ワイルドを他人が納得できるように説明できぬようでは、本当に理解しているとはいえない」という言葉に出合った。それ以来説明する人に、この言葉をぶつけることにしている。もちろん今回もだ。十五万部も単行本が売れているらしいが、評判になったから、どんな本か、好奇心で買ってみたという人が十五万人もいたということだろうか。それとも横書き

賛成の黒田夏子のファンが十五万人も生まれたということなのだろうか。ぼくは前者だと思う。少なくともぼくは前者の一人だ。(中略)ともかく、シュルレアリスムの時代には、何でも実験された。それは時代そのものが馬鹿を平気でやり、それが許される青春の雰囲気を持っていたからだった。だが、シュルレアリスムの時代は、まだ言論の不自由な時代だったことを忘れてはならない。性的表現も自由にはできなかった。ジョイスの『ダブリン市民』すら、どういうわけか、なかなか出版されなかった。だからこそ文学運動が必要だったのだ。文学運動が運動でなければならない理由がそこにあった。そのシュルレアリスムも第二次世界大戦に呑み込まれてしまった。そしてそれぞれが、レジスタンスの文学、行動の文学、社会主義リアリズムなどの戦後の文学に呑み込まれる。文学的実験など、文学賞の選考委員が、上から新人を褒めるような形では実現できるものではないし、黒田夏子の孤軍奮闘できるものではない。》・・・私も全く同感でした。みをぎ




この文章を書いた人はさて誰でしょうという みをぎさんのクイズでしたが。
これは 「なだいなだ」さんだったんですね。いやあこの方はあてたかった。夫せいだってね。でも「ボクだって遠慮することもあったのだ」だなんてなんだかかわいいですね。
あ、そう言う言い方はないか、すんません。
みをぎさんは「私も全く同感でした」とおっしゃってますね。

もう一回読んでみよっと。
黒田夏子の「abさんご」じゃなくて なださんの文章。
なださんは若いとき「オスカー・ワイルドを他人が納得できるように説明できぬようでは、本当に理解してるとはいえない」という言葉に出会ったんですね。それ以来説明する人に、この言葉をぶつけるようにしている と。 
これいいなあ。絵でも小説でも サッパリ分からんとき その作品を褒める相手にどうぶっつけたらいいのか それもサッパリ分からん時って 自分に分かるようにその人に説明してもらうという手があるのか。
その人も おたおたしたりして(笑)  
「abさんご」ってそんなにむずかしいの?
わたしも「abさんご」から振り落とされるかしら。黒田勘兵衛とはどういうご関係で?
でも いつの世でも新しい道をきりひらいていくのは 大変よ。孤軍奮闘と言う言葉が出てきますが 「上から新人を褒めるようなかたちでは 実現できるものではないし」というのはどういうことですか? わからんわー なにもかも。

なだいなださんも亡くなりましたね。
ええっと今日は「おたより」でいきます。
おたよりおまちしてます。
《 2015.02.25 Wed  _  ちまたの芸術論 》