Sちゃんからの2015年の手紙です。 Sちゃんは 年老いたお母さんとくらしています。お正月には 皆が集まり いろんな話になります。
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正月はのんびり出来ると勘違いをしていました。 母は昔を思い出し次から次へと風習を云うのです。 なんだか昔した事有るなと云われると 母のいいなりになってしまいます。 年初めから 行事行事に追われ ついめんどうなので する気もなくても返事をしてしまう。 これにいつも追いかけられてる次第です。
正月メイン行事 「地域の左議長」 地域の結束をさせるのには いい行事かもしれない。 昔は年寄りから子供まで 役目が有り よかった。 今は年寄りはじゃま、子供はいない。 皆がもう(年取ってしまって)そういったことも 出来にくくなっている。 年だけが底上げになって 本当にあと何年と そう遠いことではないように思う。
先を引っぱっていた人が後にまわり 出来なくなれば 後に教えておく位な事をしておいても よさそうなのに引き継ぎができない。 年々ギクシャクして まずは終わった。
新年早々集まって 話は介護の話に行きつく。
年寄りさんは「転ばんように あげなとこ行かんように」(介護施設のこと)と自分に云い聞かせてるのか 同意を求めてるのか「なるべく行かんように 転ばんように」とおうむ返しになぐさめてるつもり。 「家が一番だがね」「一番だよ」 会うたびにこういう話になる。
「行きたくないよね。」 「私も 人の居る所で 気分が悪くなり どうしたのか こうしたのか 救急車をと騒いでる間に 死ぬ。 これが理想」と友達に話したら 「そんなにうまく行くかなあ」と云うので 「願わなければ 叶わない」と云ったら 「私もそうしよう」と。 なぜか 頭にふっとうかんだのです。
介護施設に 棺桶を並べ 口にはチューブ 下からもチューブと 死の順番に 並べられてるような 未来が待ってるようで 気分まで 悪くなった。
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Sちゃん おたよりありがとう。
お正月に 皆が集まって Sちゃんより年寄りの おばあちゃんたちは 「転ばんように」「家が一番だがね」 というような話になり Sちゃんあたりになるとまたちょっと違った でもどうやって 幸せな死を迎えるか なんて話になる。
そうだね よるとさわると 病気の話 親の介護の話と 云ってる間に 今度は私たちの 話に。 だんだんと 近づいて来ましたぞ。
年寄りの正月の決まり事 Sちゃんのお母さんの時代にはどんな決まり事があったのかな?
おたよりおまちしてます。