『草間弥生』 別冊太陽 平凡社 です。
いやあ、もう。なにがもうなのか、わかりませんが。
「草間弥生が贈る、とっておきの二つの詩。 芸術の女王は言葉の表現においても天才でもあるのだ。」
その一つをぺたぺたと打ってみたいと思います。
*
戦いのあとで宇宙の果てで死にたい
すべての人々に愛はとこしえと叫びつづけてきたわたし
そしていつも生きることに悩みつづけ
芸術の求道の旗をふりつづけてきた。
生まれいでてこのかたそして
今迄走りつづけてきたのだった。
世界という檜舞台でいくたびかの
昨日の衣を常に新しい衣に脱皮しながら

膨大な作品群を造りつづけてきた
このわたしの「道程」は、真夜中の灯の下で
ねむれぬ幾夜中のしじまに励ましてくれる
そしてもっともっと愛を世に叫び刻印を残したい。
世界の争いや戦争やテロや貧富の汚泥をのりこえることを
心から願って止まない。
人々が平和にくらせるようにと
わたしの願いはつきることもない。
芸術の力をもって斗っていきたいのだ。
芸術の心のかぎりの求道のいしづえをもって
人々に仕え社会に貢献したい。
そのゆきつく先は、わたしはやがて老いて
宇宙の広々とした天国の階段をのぼりつめて、
白雲が静かにつづくしとねで
わたしは自我をはなれ
深々とした青い空のしとねで
ゆったりとねむりつづけるだろう。
そして地球にサヨナラを伝えるのだ。
*
すごいですねえ。もう一回読んでみよ。この詩といっしょに飛んでると、「白雲が静かにつづくしとねで わたしは自我をはなれ 深々とした青い空のしとねで ゆったりねむりつづけるだろう。」自分もそこんところまでがんばるかあ、と言う気持ちになりませんか。
芸術は「愛」だといわれても、と思われるかもしれないけど、草間さんを日々救ってくれるものはこの芸術であり、「愛」とは「救ってくれるもの」なのかもしれません。
「人に仕え、世界の争いや戦争やテロや貧富の汚泥をのりこえることを心から願って止まない」これも「愛」で「祈り」で「救ってくれるもの」なのかもしれない。そうやってときほぐしてやっと芸術は「愛」とうなずけるのかしら。 芸術をしながら、祈ってみたらどうかな、とか。 その姿で争いは、そう、想像できないよな。 でも信じ難いなあ、世界中の人がそれをすると平和がくるかもしれないなんて。 ジョン・レノンの歌にもあったよね。
で草間さんは後でゆっくり休むため、自我から解き放たれる時を思って、せっせとね。
せっせと実行してるんですね。信じてみようかな。
あしたはあしたの風が吹く。さいならさいなら。「愛を叫ぶ」できるかなあ