『植草甚一コラージュ日記』の続きです。
この文面の後、少し書き足します。
西武デパート展覧会・のレンラク。(・これは本当はもう少し大きい黒丸、どうやってだすんやろ?) 調子がわるくてくたびれるのはまた糖尿病になったのかな。原稿がゴタつくと糖尿病的になってくる。それでも「青春と読書」のユーモア原稿をペラ七枚をかいた。
こうして人の文章をたどっていくとその人のくせとか、カタカナが多いとかわかってきますね。
一月十五日、数字は漢字じゃないと植草さんの場合は。 原稿を書きはじめるもボディが不調。 植草さんの場合糖尿病らしいんだけど、そうかこの病気は体がだるくなるんだな。 この年になるとね、糖尿病だとか血糖値がたかいとか血圧などの話がまわりに蔓延してるんですよ。 でも「その病気になるとどんな感じ?」とまでは聞かないかも。 で最後のあたりを読むとね、「原稿がゴタつくと糖尿病的になってくる」とある。 わかるなあ。 これは老若男女を問わずのストレスじゃない? 神保町の玄誠堂の大屋さんは本を仕込むのになくてはならない人だったんだね。 その人が亡くなったわけだ。 もと寧楽書房をやってた人なんだ。 古い話や古い店の名前、そういうものは年取るとその時代を思い出せるよすがとなるよね。フイネガンズ・ウェイクの大型茶色クロスの造本をそこで十円だして(そのころにしたら高かったよね)買った思い出がこの本屋のご主人との間にはあるんだ。 フェニックス・ライブラリーやトラヴェラーズ・ライブラリーの古本は五十餞。私の時代にはない、一円の半分が五十餞と言ってた。
一月十六日いろんなところから仕事のはなし。締め切りもあるし。でイヤになって九時まで寝たんだって。糖尿病的だね。「青春と読書」ユーモア原稿、不調の中ご苦労様です、でもちょっと読んでみたいなあ。この人は若い時からどういう読書のしかたをしていたん
だろうってね。