『鉄腕アトム』 アニメ特集号です。 秋田書店 昭和56年発行です。
歌わなきゃ!
空をこえて ラララ 星の彼方 ゆくぞ アトム ジェットの限り 心やさし ラララ
科学の子 十万馬力だ 鉄腕アトム
耳をすませ ラララ 目をみはれ そうだ アトム 油断をするな 心正しい ラララ
科学の子 七つの威力さ 鉄腕アトム
町角に ラララ 海のそこに 今日も アトム 人間まもって 心はずむ ラララ 科学の子 みんなの友だち 鉄腕アトム
それから鉄腕アトムの紹介です。
耳 アトムの耳は2000万サイクルの音まで聞こえるようになっている。ふつう人間の耳に聞こえる音は2万サイクルだから、約千倍の聴力なのだ。ずっと遠くの
物音が聞こえるだけでなく、超音波や電波さえもとらえることができるのだ。
電子頭脳 アトムにうめこまれた電子頭脳は世界一すぐれているといわれている。一度おぼえたことは、ぜったいにわすれないし、むずかしい計算もたったの1秒間でかたずけてしまうのだ。人間に近い考え方や感情をもち、良い人と悪い人とを見わけることもできる。
といろいろつづくのですが、ここが今のわたしたちには衝撃です。
原子力モーター
重水素という物質を使ったエネルギーカプセル式の新型原子力モーターをつかっている。10万馬力であるが、必要なときは100万馬力モーターもつけることができる。鉄の板をうちくだき、大きな氷山をくだく力だってあるのだ。
私にはいつまでも最先端をいく鉄腕アトム。ところが知らん間に時代は移り変わっていました。原子力の危険性があの東北の原発事故によって、見せられたりして。でもあのころは新型原子力というような言葉を意識したことはありませんでした。「鉄人28号」、「鉄腕アトム」あのころは「鉄」という言葉がありました。今はレトロなように聞こえます。この本はストーリーの紹介本です。大掃除の時、もうちょっとで、捨てられるところでした。
「鉄腕アトム」は昭和26年から昭和43年まで17年間にわたって雑誌『少年』に連載された人気まんがです。また日本ではじめてのテレビアニメーションとして昭和38年1月1日から4年間放送され、日本中をアトムブームにまきこみました。昭和26年に連載がはじまったんですね。アメリカでは「アストロボーイ」とよばれていました。アトムは「七つの威力」というすばらしい力を持っていますが、その力もロボット三原則によって、人間に対して使用することはできません。ロボットはけっして人間を傷つけることはできないのです。人を傷つけることなく戦わなければならない正義のロボットーこの矛盾ゆえに、アトムは仲間であるロボットたちを敵として悩んでいきます。時として、敵のロボットに友情を感じながら、人間をまもるためにアトムは戦います。
人間を守るため、そうですか、アトムはそんなに人間を。人間の手で作られたというだけで、ロボットたちははっきりと差別されているのです。利用されるのはいつもロボットたち。人間はその欲望のために、ロボットを虫けらのようにあつかいます。悪に立ち向かうアトム。しかし、悪人をも傷つけることは許されません。はたして悪とは人の心なのか、社会のしくみなのか!?
2014年の今、この言葉たちは、時代遅れなどではなく、意味をもちませんか?