who am ?I

PAGE TOP

  • 11
  • 26

おたより

64 1.jpeg
これは子供たちがまだほんの子供だった頃、島根県の美保関に行った時のことを描いた絵です。手前のおじさんが私のいとこです。くっちゃんとかくすとか、母はそうよんでいましたね。漁師をしていて今78で私の兄と同い年ですが、今でも漁にでているそうです。今回の長野県の地震で久しぶりに電話で話をしました。
「のりちゃん、今回の地震、どうだった?」
「けっこうゆれたけどねえ、大丈夫だったよ」
「それはよかった。今年は海もいけんがね。あかしおがでて、魚が逃げてしもてねえ、魚がとれんがね」
「そうなんや。こっちもおんたけさんは噴火するし、これは今回のような地震とつながってるんかなあ」
「そうかもしれんね。こげな年ははよ過ぎてほしいねえ」
「おばさん元気?」
「おばさんはねえ、病気をしてだいぶんやすんじょった」
「えっ、そんなに?血圧が高かったの?」
「そうでもなかったんじゃけどねえ。みんなとしをとるとなんかあるけんね」
「そう」
「そんでも大丈夫よ。じゃこもとれんがね。そんでも正月前になったらとれるかもしれんけん、送っちゃるけんね」
「無理せんでええよ」
「みんな大きくなった?」
そんなやりとりでした。この絵の頃は、母が亡くなったこともあって、母の実家であるこのおじさんのいる美保関へ灰をもって行きました。灰といっても、骨ではありません。母のスカートをちょっともやした灰です。母はいつもこの美保関の話をまるでそこにいるかのように話しました。このおじさんは母の一番上の兄の子供にあたります。いつかそんな話もきいてくださいね。これが「おたより」? まっ、いいですよね。
《 2014.11.26 Wed  _  ちまたの芸術論 》