これはね、子供の絵を集めた本です。出版社はNeko 美術館。これは4歳の男の子の絵です。名前は息子。出版社はこれらの絵をとことん集めました。広告の裏にかいてあるものなどで、「さらに ウキウキグッズ(5ヶ入)プレゼント!」などと赤い字でかいてある広告の裏。こんな広告が何枚もあるということは、出版社のご主人が例のゴミ拾いで集めてきた物の中に広告の束があったということになりゃせんやろか。大阪時代のあの7年間のゴミ拾いはこういうところに生かされていたというわけです。そして100円のラクガキ帳が、子供らの絵をのりで貼付けることで、一冊の本となりました。なまえは娘というのもありまして、作者の年齢は8歳だったりいろいろでございます。作者は描いてはそこらへんにほり、ゴミ箱にもほり、破って遊び、飛行機にしてとばしたり、名作は散乱しておりました。出版社では、それをくまなく拾い集め『子供たちの画集』として、何冊も出版いたしました。画材はクレパス、えんぴつがほとんどで、油絵などはございません。ときにはよだれらしき「しみ」がかけがえのない個性といえましょう。作者たちの母親は親ばかといいますか「げんきかめ かめ 100」などとよけいなことを書いております。しかし後に判明したのですが、この文字は作者の姉が先生ごっこで、こういうことを書き添えたといいます。親ばかのほうはむかって右がわに小さく「かめ 100点 いいなあ このかめ」これだそうです。売れゆきはまずまずで、この本は子供たちが大きくなるにつれて自然消滅して、版を重ねるにはいたらなかったのです。期間限定版というわけです