
「いりや」へんな名前でしょう。駄菓子屋さんの袋に魚の絵をかいて、看板にしたそうなのです。どうして看板がいるのかって?お店やさんをするからです。「ないものあります」なんてお店、あるそうですね。そこでは、「さがしてください」と「いりや」の下に補足していたりしてね。そのお店はね、店主も店員もみんな"ねこ"がやってるもんですから、ほんと気まぐれなんですよ。「これおいくら?」ってたずねても、「にゃあ」、「これ似合うかしら?」と聞いても、「ふー」。犬のお客が来ようもんなら、ひっかこうとしたりで、おはなしにならないのですね。そうそうどうしてこのお店の名前が「いりや」かって?看板書きが、一字書き忘れたんですってよ。本当はね「はいりや」。「はよはいりや」っていうわけ。にぼしからずぼんまで、本、レコード、数えきれないくらいそろってるんですってよ。せみはみーんみーんとないていますし、かえるは飛び回っています。そりゃあ、好きずき。こんなお店は好きずき。さようなら、ごきげんよう。