
ある村に、こっそりとしたくらしをしたい人がおりました。村人は、だから、その人に出会うのは至難のわざなんだというのでした。その村は夜になると、あかりがないので、たとえこっそりの人が歩いていても、わかりません。その人は歯みがきもしているのでしょうが、とんとそこのところも、わかりません。グリンピースごはんをたべていた、と言う村人もおりましたが、それは、その人の畑のさやえんどうがなくなっていたから、村人が想像しただけのことなのかもしれません。夜には、葉隠れの術をつかって、眠っているらしいのですが、それもよくわかりません。さようなら、ごきげんよう。