2017.10.10北欧、暮らしの道具店さんとコラボしました

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こちらは、北欧、暮らしの道具店さんのスタジオ。
事務所の2階が撮影スタジオになっています。いいなあ。抜けがいい広いスタジオ。撮りほうだいやなあ。いいなあ。という感じのスタジオです。
この日も打ち合わせ中、スタジオの一角では別の撮影をやっていたりなんかして、みなさん元気にはたらいていらっしゃいました。この前の東京出張はこの時のことなんですね。

と、なぜこんな話を書いているのかというと。

今年の春くらいから、ひそかに動いていたプロジェクトがありました。
北欧、暮らしの道具店さんと一緒にオケージョンワンピースをデザインしてほしい。というご依頼のメールが届いたのがはじまり。

暮らしの道具店さんとは、数年前にコラムでご紹介いただいたご縁もあったり、店長の佐藤さんや今回の企画を担当してくださったスタッフの加藤さんがアトリエナルセの服をご注文くださったご縁もあり、そしてありがたいことにこのある日のハナシのシも、ずいぶん前から読んでくださっていたとのこと。
そして、佐藤さんのお子さんは偶然にもうちの息子と同じ年。男の子でひとりっ子、誕生日も同じ1月生まれ!ということもあって、わたしの子育てのことを書いたところなんかも、たのしく読んでくださっていたそうです。

そして、アトリエナルセの初めてのフォーマル服ができた時に書いた、ここでの記事も、共感くださったり、佐藤さん自身もお子さんの卒入学の際に、フォーマル服がなくて困った。という経験から、今回の企画を思いつき、わたしのところにご連絡をくださったのでした。

佐藤さんがお兄さん(現在は北欧、暮らしの道具店を運営する会社「クラシコム」代表)と一緒にネットショップを始められて間もなくの頃、私たちはというと、北欧に新婚旅行に行くのですが、その時にホームページで佐藤さんがお兄さんと一緒に行った北欧の買い付け日記をアップされていて、観光の参考にさせてもらったのをおぼえています。
スウェーデンの港近くの屋台みたいなところで売っている美味しいフィッシュフライのサンドイッチの情報なんかは、確かその買い付け日記で見つけたものだったような。とても美味しかった、そのサンドイッチ。もう10年近く前のはなし。
その後、ときどきサイトでお買い物をさせてもらったり、読みものを読んだり、わたしもいち消費者として楽しませてもらっているネットショップです。



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2階のスタジオからは、緑がたくさん見えます。とても気持ちがいい場所でした。


今回ご依頼いただいて、最初は、とてもありがたいお話だけど、アトリエナルセでもフォーマル服を出しているし、どうしようかなあ。と少し考える時間をください。とお願いをしました。もうすでにアトリエナルセの新しいフォーマルのデザインは完成して、サンプルもできていた頃でした。
アトリエナルセの社長でもあるだんなはんとも何度も話し合いをして、むずかしいかなあ。という思いと、暮らしの道具店さんとは、なにかご縁があるのかもしれないなあ。なにか一緒にやってみたいなあという気持ちもつよくありました。
そして何より佐藤さんやスタッフの方からの熱い気持ちのこもったご依頼のメールが、とても嬉しかったのでした。
そんなわけで、謹んでお受けすることにしました。

快諾のお返事をしましたら早速、店長の佐藤さんとスタッフの加藤さんが、宝塚のアトリエに来てくださる。ということになり、はるばる、やってきてくださいました。
仕事の話よりもなんだか関係ないお話ばかりさせていただいて、いろいろと裏話なんかもずけずけと質問しちゃったりなんかもして、とても楽しい時間でした。

そんなふうにして、ゆるゆるとスタートした企画でありました。
暮らしの道具店さんの読みもののページでも、いろいろと書いてくださっているので、そちらでも読んでみてくださいね。

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アトリエナルセのペックトップパンツを着てくださっているのがMDの加藤さん。加藤さんは京都にお住まいです。打ち合わせの時も何度かはいてくださって、よくふたりで同じパンツをはいているという現象が起こっていました。


4月から6月にかけて、加藤さんと一緒に大阪市内でパタンナーさんや生産をしてくださる方と、打ち合わせを重ね、サンプルをチェックしにいき、修正し、そのサンプルを持って加藤さんは東京の暮らしの道具店スタッフのみなさんと打ち合わせ、試着、そして大阪でわたしも一緒に修正、と、何度もそんな作業が繰り返されました。
2型のワンピースですが、1stサンプルから何度もサンプルを作り直し、ほんとうに細かなところまで目を配ったワンピースになりました。

そしてわたしとしても、とても勉強になったなあ。と思ったのが、今回アトリエナルセでいつも一緒にお仕事をしているパタンナーさんではなく、別のパタンナーさんや生産される方との仕事だったので、とても新鮮でいろいろと勉強になることが多かったです。

そして、できたフォーマルワンピースがこちら。
北欧、暮らしの道具店さんから、お借りした写真でご紹介です。

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タックのはいったワンピース「ふんわりプリーツ」

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少し深めのネックラインの、「襟つきAライン」
どちらもとても可愛く着こなしてくださっていますね。素敵。

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今回、おまけのハンカチの刺繍もデザインさせていただきましたよ。
(3点の写真/北欧、暮らしの道具店さん提供:写真/平本泰淳

北欧、暮らしの道具店さんの紹介ページはこちら

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今回、こうやってアトリエナルセとは違うところで服のデザインをする。という機会をいただいて、とてもいい経験になりました。
北欧、暮らしの道具店さんのお仕事のやり方や考えなんかも、ほんの少しですが、中に入って見せていただくことができて、とても興味深く、とてもおもしろかったです。
アトリエナルセの服づくり、商品づくりにも、とてもいい刺激になったなあ。と思います。

そして、北欧、暮らしの道具店さんは、スタッフみなさんがとても楽しそうに働いているいい会社でありました。ホームページで見ている印象そのものでしたよ〜

アトリエナルセのフォーマル服とは、ひとあじ違う「北欧、暮らしの道具店」さんとのコラボレーションで生まれたフォーマル服。
すてきに掲載されているので、ゆっくり楽しく見に行ってくださいませ。

■北欧、暮らしの道具店