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2021.02.09

コットンチノの、バルーンパンツ/text.成瀬文子

みなさま、こんにちは。
デザイナーの成瀬です。「もっと服のハナシ」では、ちょっとおひさしぶりです。
きょうは、2月に発売の『コットンチノW(ウエスト)ゴムバルーンパンツ』の紹介を、デザイナーである私が、ここが推し!見てね!といった部分や、またサイズによっての着用イメージが変わるので、商品ページでは書ききれない部分をすこし補足して書かせてもらおうと思います。

(ブログのページだと、ちょっと画像が荒れますかね? 商品ページではもっときれいに見えるかと思いますので、そのあたりはご愛嬌で!)


モデル/麻絵(身長165㎝/38サイズを着用)

下記のリンクにあるパンツは、2020s/s、昨シーズンのもの。昨シーズンは、ベイジュだけ販売しました。
2020ss ver.

今シーズンのパンツも、昨シーズンのものと同じ生地で、細部をほんの少し改良してリ・デザインしています。
前回は38/40/42の3サイズ展開。今シーズンは、36サイズも加わりました。
さいきんのアトリエナルセの傾向としては、大きいサイズは増えるけど、小さいサイズが増えるのはちょっとめずらしい。

また、このパンツは、ウエストがゴムになっているということや、ヒップや太もものサイズもデザイン的にゆったりしているので、じぶんの今の好きなラインでえらんでいただくことができるパンツになっています。ですので、普段38サイズや40サイズを履いている方でも、36サイズが履けたり、36サイズが好きなラインだったりするかもしれません。

さっそく、それぞれのサイズを見ていこうと思います。


モデル/大島有稀(身長168㎝/40サイズを着用)

(各サイズ寸法)
【36】脇丈90 / W68 / H105 / 股上31.5 /  股下57 / 渡巾34
【38】脇丈94 / W72 / H109 / 股上32.5 /  股下61 / 渡巾35.5
【40】脇丈98 / W76 / H113 / 股上33.5 /  股下64 / 渡巾37
【42】脇丈102 / W80 / H117 / 股上34.5 /  股下67 / 渡巾38.5

まずは、オーソドックスな38サイズ。Mサイズ、9号サイズあたりになります。
ちなみに、上記の写真はわたし。わたしの身長は158センチ。体重は・・40キロ台後半、というところまででご想像くださいませ。ウエストも寸胴体型でございます。へへ。
わたしは、このチノパンツに関しては38サイズを好んでよく履いています。きれいめに履けるというか、上にあわせる服もゆったりしたデザインもタイトなデザインも合わせやすいですね。

横からみると、こんなかんじです。

後ろ姿は、こんな感じです。
丈感も、長すぎずで折らずにはくことが多いです。


モデル/syo(身長159㎝/38サイズ着用)

さて、つぎは40サイズ。
こちらは、Lサイズ、11号サイズあたりになります。

ちょっとゆったりしました。ウエストは、ゴムと調節できる紐がついているので、大きかったら、自分のサイズまでぎゅっとしぼることができます。
ただし、そもそものゴムの上がりサイズが76センチ、と大きめなので、ぎゅっとしぼって70センチくらいのウエストでしょうか。とてもスリムな方はご注意あれ。
反対に、体型が目立ちたくないわ。という方はジャストサイズよりも少し大きめを選ぶ、というのもよいかと思います。

40サイズ、横から見た感じ。

40サイズ、後ろから見た感じです。
ヒップがぺちゃんこに見える40サイズ。いいですね。(笑)

さて、つぎは、42サイズ。
LLサイズ、メンズのMサイズくらいにあたります。
こちらは実はわたしは大きすぎて似合わないサイズ感です。背が高い方むけ。

そこで、2020s/sのものですが、アトリエナルセで長年モデルをしてくれた、高井さん(身長168㎝)にはいてもらったものを掲載させていただきます。

かっこいいですね〜だぼっとしたのが、粋なかんじなのです。

よりメンズライクな印象です。でも、高井さんみたいに女性らしいやさしい雰囲気の方が着ると、メンズライクがキュートなのですよね。

背が高い方は、この42サイズ。おすすめです。

そして、最後に36サイズ。
こちらね、わたしが履いたものがあればわかりやすいんですけどね。撮ったはずが・・
同じバルーンパンツで、デニムver.、しかも後姿のものしか、なぜかない。
あくまでも参考までに、という感じですが載せてみます。
※デニムver.も、型紙は同じなのでチノver.もサイズ感も同じです

丈は少し短くなりますが、ゆったりしたバルーンパンツという感じではなくて、ちょっとだけゆったりした形のパンツをはいてるね。という感じになります。ウエストもゴムだしね。きつくありません。

ちなみに下の写真でモデルのsyoちゃんが履いているのは、36サイズ。
syoちゃんは、身長159センチで見てのとおりスリムな体型です。
ちいさくて華奢な体型の方は、36サイズも似合うと思いますよー。

サイズのことは、なんとなーくイメージできましたでしょうか。

さて、ここからは、細部のデティールについて。
ベーシックなアイテムほどデティールをみるのがだいすきです。
ボタンや、ファスナー、紐、ゴムの入り方などなど。

今回、2020s/s ver.と大きく違うのはウエストの見返しが、シーチングコットンになったこと。2020s/sは、表地と同じ生地で見返しをつけていました。

実はこのパンツ、シンプルにみえてとても工場さん泣かせのデザインです。ウエストにゴムが入っている上に、真ん中に紐をとおす。という一見シンプルにみえて手間のかかる工程だったりします。
ゴムは、伸ばしながらミシンで叩く(縫う)のですが、コットンチノ素材は丈夫でしっかりしている生地。密度もあるので、ゴムと一緒に縫うのはとても縫いにくいのです。しかも表地も見返しもチノとなると、より縫いにくい。ゴムを生地と一緒に伸ばすのがとても力がいってたいへん。たいへん、ということは縫う人にって、仕上がりにばらつきがでてしまったりする。ということもあって、見返しだけでも薄いコットンにしたほうが縫いやすく、ギャザーもきれいに入るので、今回からこの仕様に変更になりました。

ながく同じアイテムを作りたい。という場合、製品の質を安定させるためにベストな仕様を何度かサンプルをつくりながら、考えていくようにしています。
(ちなみに、同じ形のデニムver.は見返しは同じデニム生地。デニムのほうがチノよりも若干やわらかいというのと、デニムを縫う専用のミシンは馬力があるので縫える。そんな事情もあるのですねー)

ウエストがゴムのパンツの場合、ゴムをミシンで叩く場合と、ただ通すだけ、のデザインと両方あるのですが、わたしはミシンで叩く、というデザインが好きです。
ギャザーがきれいにはいるから。しかも、1本だけでなく最低2本は叩きたい。

そして、この紐の感じも好きですー。
綿麻で平らな紐。なんというか、工業デザインのようなパーツにしたかったのですよね。
ファスナーの金具の形やカラーやリボンカラーももちろん選んでいますが、こういう附属類をえらぶのは地味な作業に見えて意外とたのしい。このボタンも好きですねえ。個性をだしすぎず、でも、ちょうどいい。というデザインです。

右の後ろには、箱ポケットがついています。

紐は、表にだすこともできるし、中で結ぶこともできます。
メンズものは、外にだすものが多いですね。
ちなみにわたしは、好きなサイズまで紐をしばって、内側で左右それぞれの紐を固結びしながら固定、という着方をしています。ほら、着脱の際にいちいち、ほどいたり結んだりするのがめんどうなので。(笑)

うん。何度かつくるうちに細部のデティールがより安定した作りになっていきます。

定番化している商品は、わたしが普段着ながら、もっとこうならいいかも。と、こまかく更新しながら作っています。

後ろ姿。
左右非対称なデザインが好きです。

そんなわけで、今回の2021s/s ver.のコットンチノのバルーンパンツ。
これからいろんなコーディネイトで登場するので、たのしみにしていてくださいね。
コットンチノは、通年はける素材。そして、ちょっとよごれてくたっとなってくるのもいい味わいがあるアイテムです。ウエストの紐なんて擦り切れてきたりね。

60代になっても、70代になっても履いているチノパン。みたいなアイテムになっていたら、なんだかちょっとうれしいなあ。と、思います。

na-T05009 コットンチノWゴムバルーンパンツ
col.beige / navy
size. 36 / 38 /40 /42
material.cotton100%
price.¥21.450(税込)本体価格¥19.500

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