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2018.12.13

ニットターバンのハナシ。/text.成瀬文子

アトリエナルセオリジナルの
「ウール ~zig-zag~ ヘアニットターバン」のハナシ。

今シーズン、アトリエナルセはじめてのアイテムとして登場したニットターバンは、
創業100年を超える「DARUMA | ダルマ糸」の横田株式会社さんと一緒につくりました。

自社工場で熟練の職人たちによってつくり続けている手縫い糸や毛糸など、
創業当時からのプロダクトを継承しながら、
現在はあらたにダルマ家庭糸の新ブランド『DARUMA  THRED』や
自社発行の手芸本を手がけられたり、いまの時代の”手芸の楽しさ”を
代表取締役の横田さんと牧野さんという方が中心になって、発信されています。

ダルマ糸さんとの出会いは、2年ほど前に
『うれしい手縫い(グラフィック社刊)』にて
アトリエナルセを取材いただいたところからでした。

ダルマ糸で商品企画を担当されている、わたしたちとも同世代の牧野貴子さんが、
ありがたいことにずいぶん前から、
アトリエナルセの大ファン!とおっしゃってくださったことからいただいたご縁。

取材の日も、全身アトリエナルセのコーディネイトでお越しくださり、
とても嬉しかったことをおぼえています。

そんなありがたいご縁からうまれたのが、ダルマ糸さんの毛糸で編んだ、
今回のハナシの主人公「ウール ~zig-zag~ ヘアニットターバン」です。

ここ数年のターバンの流行。もはや流行ではなく、定番化してますね。

わたしもこれまでに何度か布製のターバンを購入したり、
ときには自分でつくってみたりといろいろと試してみたのですが、
長い時間つけていると頭痛持ちのわたしは、
夕方頃にかならず頭がいたくなりました。

そして、そもそも丸顔のわたしに似合うターバンがない〜。

それでも帽子ではなく、室内でも着用できる
ヘッドアイテムとしてのヘアターバンは、
あきらめきれない存在でありました。

なんだか髪型が決まらないとき。
伸ばし中の前髪をどうしたらいいかわからないとき。
前髪にちらほら出てきたグレイヘアーが目立ってしまうとき・・・。

「ああ、ヘアターバン(※似合うやつ)がほしいなあ〜」
と、よく思いました。

そんな時。

ニットでできたターバンがあることをなにかの雑誌でみて、
「これなら痛くないかも」と
久しぶりにターバン熱が再燃したのが1年ほど前のはなし。

早速、ニット製のターバンを街にさがしにいくも「これ!」と思えるものは
なかなかみつかりません。「これ! か?」と思っても、
どうも少しかわいすぎたり、派手だったり、幅が広すぎたり、狭すぎたり。

そして素材感も含め、なんとなくテイストが違うのです。

シンプルで、あまり個性を主張せず、自分のいま着ている洋服の雰囲気にあって、
しかも、長時間つけても痛くならないターバン。
そんなのが、欲しいのだけど、ないんですよねえ・・・。

そんなことを、件の牧野さんとお会いしたときに話したところ、
牧野さん「手編みのニットターバンを持ってますよ」とのこと。

後日「参考になれば・・・」と、見せてもらったのは、
なんと牧野さんがみずから編んだといういくつかの種類のニットターバンでした。

京都のとあるカフェの片隅で、牧野さんの持ってきていた紙袋から、
手編みのニットターバンがいくつもでてきたとき、とてもドキドキしたなあ。

どれも「なんて可愛いの〜〜!」と大興奮しました。

牧野さんは「趣味は?」と聞くと、間髪いれず「編み物です」という返答する方。
日がな一日、編み物をしているときが一番しあわせ。という方です。
休日も気づいたらずっと編み物をしていて、
気がつくと日が暮れていてびっくりすることがある・・・。というほど。

しかも、編み物研究にも熱心で、海外の編み地の本にもくわしく、
みずから編んだ手編みのセーターなんかも
それはそれはすてきなデザインのものを着ていらっしゃいます。

「編み物オタク」とはまさに彼女ことで、
言ってしまえば、とっても信用できる方、です。

編み物の世界はとても奥が深いということも、牧野さんから教えてもらったのでした。

今回のニットターバンは、そんなダルマ糸の牧野さんに
お願いをして、彼女の監修のもと生まれた製品。

どういった編み方だと締め付けられず痛くならないか。
顔が大きくみえない幅はどれくらいか、
ねじれが頭のトップにくると、丸顔さんでも顔が縦長にみえるのよ。などなど・・・。

製品にする際には「アトリエナルセらしさを」と後ろにくるリブ部分に
ジグザグ編み模様を持ってこれないかとお願いをしたのですけれど、
牧野さんいわく、このジグザグ模様の部分。
「表裏がない(編み地にはかならず表裏があります)というのは
実はとてもむずかしい編み方なんです」とのこと。

牧野さんも実際に編んでみてくださって、
むずかしいのはもとより、かなりの手間暇がかかるのだとか。

わたしは結構な無茶ぶりだったことにも気がついていなかったのですが、
それを実現してくださっていたことに感謝感謝でございます。

ちなみに、全体の編み地は、ぽこぽこと空気をふくんだ厚みのカノコ編み。
伸縮性があるから痛くなりにくいし、メリヤス編み(ふつうの天竺編み)よりも、
のびきったりしない編み方です。

素材は、豪州産の極太のメリノウール。
トップ染めという染色方法で、何本かの糸で拠る前に染色しているので、
のっぺりしていない奥行きのある色合いです。

そして、やわらかで、あたたかい。

ウール製品がチクチクして体質にあわない・・・という方には
もしかすると違和感があるかもしれませんが、
セーターなどを日常で着られる方であればチクチク感もほとんど気になりません。

そんなちいさなこだわりがたくさんつまったニットターバンは、
ダルマ糸さんの協力で編み物チームの職人さんたちによって
すべて手編みで編んでいただいています。

手編みならではのあたたかさが、このターバンには似合います。

ちなみにですけれど、納品していただいたときには
この箱いっぱい、丁寧に梱包してくださったニットターバンがはいって納品されました。

ダンボール、なんだかかわいいでしょ。
ちょっと神々しくさえあって、今も捨てられません。

あ、それから着用時の重要なポイント。

着用方法に正しい、間違いはないのですが、
ちょっとオススメの着用方法は、あります。

ニットターバンは全体をねじって着用する仕様になっていますが、
ねじったときにできる「△(写真のあかい矢印のところですね)」が
下にくるようにすると、トップに高さが出て縦長シルエットになります。

これがいわゆる小顔効果、丸顔のわたしにもうれしいオススメ着用方法。

よかったら、参考にしてみてくださいね。

実のところ、Online storeで掲載している写真は
そのオススメの着用方法とは
上下が逆になっているものが多くなってしまっていて、
まあ、撮影時のドタバタで気づかなかったのですけれど、
モデルのsyoちゃん。かわいいですね。ショートカットにもよく似合います。
伸ばしている最中のショートは髪型がきまらないときにとてもいいと思います。

オススメの着用方法、その逆の着用。
自分にいちばん似合う着用方法、
その日の気分での着用方法を見つけてもらえたらたのしいと思います。

こちらは、きれいなロングヘアーのmisakiちゃん。
ロングヘアーも、いいですね。

やっぱりオススメの着用方法とは上下が逆ですが、
トップにねじれをもってこず、ヘアバンド風の着用もいいですね。

そして今回は、初登場!ということで、なんとなく
アトリエナルセのロゴがプリントされた巾着がおまけしてみました。ぜんぶで3種類。
(写真では2種類になっていますが)どれがあたるのかはお楽しみに。

そして、これは一応、きょうのわたし。宣伝のために書いているわけではなく、
この冬は本当によくつけています。んー、まあ、宣伝か(笑)。

ふだん、自宅かアトリエでの仕事が多いので、
室内でつけることができるヘッドアイテムは、
とても気分が高まります。

そして、蛇足ですけれど、
36歳頃から前髪にちらほらと目立つようになったグレイヘアー。
グレイヘアーは素敵だけど、まだまだまばらなわたしのグレイヘアーは
んー、という感じで、ここのところ1ケ月半に1度の美容院通いが必須になっています。

それでも仕事が忙しかったりして、すぐには美容院へ行けないとき。
そんなときにもニットターバンは、ほんとうにありがたい。

なにより、着こなしがなんだか、”きまる。”

そんなこんなで手放せなくなってしまったニットターバンでして、
すっかり虜になってしまったわたしは
次シーズン、春夏でもつかえるコットンリネンのものを、ただいま生産中です。

と、このコラム。

ほんとうは、ニットターバン発売と同時に書くつもりで、
牧野さんにアトリエへ来ていただいた際、写真も撮らせてもらったのですけれど、
あれよあれよとこんなタイミングになってしまいました。

在庫も各色ともに、残りわずかとなってしまいましたが、
クリスマスプレゼントなんかにもいいですね。(とか書いてみたり)。

しかし、そうか。もう、クリスマスかあ。

ことしはなんだかバタバタとしてしまって
アトリエナルセノクリスマスもできなかったのですが、
もうすぐクリスマス、そう思うだけで、
やっぱりなんだかたのしいですねえ。

ちょっと、はやいですけれど、
みなさん、メリークリスマス。

atelier naruse 成瀬文子より

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