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もっと服のハナシ
それぞれの商品ページでは紹介しきれなかったことや、もっと知っていただきたいこと、
そんな洋服やくつしたなどにまつわるあれこれを、「もっと服のハナシ」で書いてます。

2020.11.03

もっと健康のハナシ

「なに飲んでんの?」。わたしは思わず言葉をこぼした。目の前にあるテーブルの上には、彼女が置いた携帯型のピルケース。透明のプラスティックの蓋をそうっと開けると、黄色や白色のサプリメントがきれいに収納されていた。彼女はその黄色のカプセルを手に取り口へと運ぶ。透明のグラスに入った水でそれをごくりと流し込んだのだった。

はい、どうも〜ライターのKanaeでございます。デザイナー・成瀬文子さんとは、かれこれおつきあいが十年以上にもなる友人です。お家も歩いて5分程の距離にあり、ご近所さんというよりは、もはや親戚感覚でおつきあいをしております。そんな私が書きます『もっと服のはなし』。atelier naruse代表早川さんより、好きに書いていいよといわれましてね。だから好きに書いてみようと小説風のノリではじめてみましたよ。ね、お察しのとおり、今回は服の話なんて一切出てきませんから!

冒頭の彼女とは、もちろんデザイナー成瀬文子さんのこと。何を飲んでいるのでしょう。それはホルモンバランスを整えるサプリメントらしいのですが、最近の成瀬さんは健康に敏感になっているんです。と、他人事のように書いているわたしも、動悸、息切れ、重だる、イライラ……(いっぱいあるやん!)に悩まされており、健康について日々気を使っております。友達と集まれば恋愛話じゃなく健康ネタになる中年女子あるあるですね。そんなわたしは、オーガニック商品が大好きでして。大好き過ぎて、オーガニックスーパーの店員になってしまったほどです。今回は、ライターではなく、売り子に扮して健康ネタを紹介していきましょう。

 

「非加熱」が大事

非加熱とは加熱処理をしていないこと。加熱をすることで、一般的な細菌を基準値以下にすることはできても、せっかくの栄養や美味しさが壊れちゃうんですね。たとえば非加熱のお水は利尿作用が高いような気がする、というのはあくまでもわたしの個人的主観ですが。お水以外でも、商品を選ぶときは「非加熱かどうか」をものさしとして意識されることをおすすめします。これからの季節はマヌカハニーが欠かせませんが、これも非加熱かどうかがポイントですよ。

成瀬さんに勧めた非加熱のお水

 

梅酢も飲もうぜ

梅って殺菌作用があるから、梅酢を毎日飲めば風邪の予防策にもなるよと教えてくれたのは、マクロビオティック料理の先生。梅干しに含まれているクエン酸は血液を浄化してくれるとのこと。また陽性の食品なので、身体も温めてくれるのです。わたしはといいますと、お白湯で薄めてちびちびと味わいながら家事をしたり、料理ではごぼうやれんこんのアクを旨みに変えるため蒸し煮をしたりと万能に活用していますよ。

梅酢は気軽に買えるのが嬉しいね

 

セルフお灸をやってみよう!

成瀬さんもわたしも鍼灸院に通っておりましてね。みなさまは鍼灸院に行ったことはありますか? 鍼のパワーで滞っていた血流がよくなり、温泉に入ったときみたいに身体がじんわりぽかぽかしてきますからおすすめですよ。内臓の活動もよくなり、グルグルキュ〜とわたしなんてすぐにお腹が減ってきます。即効性があるんですね。そして鍼をしたあとに、もぐさのお灸をすえてくれるのですがこれもまた気持ちいい。ときおり、アツッとなるのですがね笑。鍼灸院のおじちゃん先生いわく「ほんとはもぐさでやるのが効果てきめんやけどな、せんねん灸でもええねん。こまめにやるだけでもぜんぜんちゃうでぇぇ」とコテコテの関西弁で勧められたのをきっかけに、ときどき家でセルフお灸をやっています。

こんな本を見つけてきました。本格的にもぐさを使ってお灸をするのはハードルが高いぜってことで、わたしは気軽に出来るせんねん灸を使っています

夏の疲れは季節の変わり目に出やすいと聞きますが、日々の体調管理は気をつけたいもの。ぜひみなさま健康意識高い系を目指そうではありませんか。今回はオーガニックスーパーの店員となりましたが、次回は誰に扮しているのか!!そしてこのブログで服のことが出てくるのはいつになることやら!!!!乞うご期待!

text:Kanae

::profile::
ライター
ときにオーガニックスーパーの
店員に扮する働き盛りの哺乳類

 

2020.09.05

【—–ちょいと、探求モード。②】ま〜きの!こと牧野さん

【—–ちょいと、冬へ。|マフラー&ミトン先行受注販売】(〜9/9(水)22:00)の企画に合わせて……老舗メーカー「DARUMA|ダルマ糸」(横田株式会社)では、このマフラー&ミトンの手作りキットをご用意されるそうです。

12月上旬、「DARUMA STORE」(ダルマ糸の公式HP内、左上アイコンをクリック)にて発売されるそうですよ。詳細はInstagramなどにてチェックしてくださいね。

こちらの写真の方が「DARUMA|ダルマ糸」を製造する老舗メーカー・横田株式会社 企画課の牧野 貴子さん。色白でしてね、静かにボソボソと…そう!まるで中森明菜(説明省略!)のように喋るのが印象的で、落ち着いた雰囲気のとっても素敵な方なんです。「もっと服のハナシ」の記事を書いておりますライターKanaeは、前回でもお伝えした通り今度は牧野さんの魅力に迫ります!

このマスク、見てみて! ダルマ糸さんオリジナルブランド「DARUMA FABRIC」の生地で手作りをされたのだそう。可愛いね〜欲しくなっちゃう。成瀬さんいわく「手作りが大好きな人にとって、牧野さんは憧れの存在」とのことで、atelier naruseのスタッフにもファンがいるんですって。

__横田株式会社 企画課ではどんなお仕事をされているの?

牧野「シーズンごとに、新しい商品の企画をしています。たとえば毛糸ですと、打ち出したいテーマや色、パッケージ、メインビジュアルを決めて、どんなものを作って販促するかなどを考えます。おもにグラフィックデザインを担当しています」

__そもそもatelier naruseとの出会いは?

牧野「初めて成瀬さんを知ったのは、モデルのまゆちゃんと成瀬さんがサスペンダースカートで双子みたいに写っているポストカードを見たのがきっかけですね。それから木テーブルでnaruseのアイテムを買ったりして」

成瀬「ダルマのオンラインでも、よく見たら牧野さんらしき人がうちの服を着てくれているな〜と気づいたりして(笑)」

牧野「ほぼ、naruseの服を着てます(笑)」

牧野さんにとってnaruseとの出会いは2009年の春夏コレクション時、このポストカードがきっかけ

__牧野さんはatelier naruseの服はどんな印象を?

牧野「着ていて優しいと思う。着ていて安心するし、naruseじゃない服を着ると気持ち的にそわそわしちゃうくらい」

成瀬「嬉しい〜」

早川「へぇ〜!」

牧野「落ち着きたいときは、naruseのなにかを身につけているんです。あとは生地が優しいと思ったり、腕の上げ下げがしやすかったり、しゃがみやすかったりして動きやすく。とにかくすごい落ち着くんですよね、って自分で言っといて恐いんですけど(笑)」

成瀬「いやいや、嬉しい」

早川「何人か同じことを言ってくれる方がいて。お守り代わりに着ていますとか。でも僕らからしたら理屈がよくわからないから。具体的な機能性ってこと?」

牧野「機能性もあるし、モノとして着ていて安心する。服って着るものじゃないですか。着ていると服に優しくしてもらっている感じがして。naruseの服を着てもう10年近くになりますね」

成瀬「嬉しい(ニヤニヤ)。Kanaeちゃん、ちゃんと書いてる?」

一同笑

数あるお気に入りのなかで、とくにこれぞというものを選んでほしいと牧野さんにお願いしました。撮影はご本人によるもの。naruse愛がひしひしと伝わります

__どんなきっかけで一緒にお仕事をするようになった?

牧野「横田株式会社が著者の『うれしい手縫い(ダルマ家庭糸の針仕事ノート)』(グラフィック社発行)という本で、手芸をされている方々に取材をしていくという企画があって、そのなかのひとりに成瀬さんを取材させてもらいたいという案が通って、お会いしました」

成瀬「牧野さんとの最初の頃は、客観的にatelier naruseのことを教えてもらえた感じがして。それがすごく新鮮で。さっきの着ていて安心する〜という言葉もそんなふうにお客さんに届いているんやなと気づけたり」

早川「単純に、オタク的にうちらのことを知ってくれていたんよ。初めて取材に来られたときも、あの何年にリリースしたあのアイテムですよね。とか、こういう生地でも出していたよねとかもいえるくらいで」

成瀬「私より知っていて(笑)」

早川「atelier naruse図鑑のように、めっちゃ知ってくれていたんよね」

牧野「ブログもすごく読み込んでいたんですよ」

早川「取材の時に、俺らのことを本当に好いてくれてる!と。それがきっかけで公私混同で仲良くなっていったからさ。それが3、4年前の話やけどあまりそんな気にならないくらい。もっと前から知っている存在な気がして」

成瀬「頻度としてそんなにしょっちゅう会うわけではないけど」

早川「もしかしたら今では文子ちゃんが牧野さんを好きになっているかもしれないくらい」

成瀬「恥ずかしいな〜(デレデレ)」

__さっき仰っていた成瀬さんのブログもよく読んでいたと…

牧野「成瀬さんの言葉は、等身大の言葉で、格好つけたりとかなにかを取り繕っているわけじゃなくて。安心感があって落ち着くなと。もっとキレイにみせようとか、格好良くみせようとかじゃなくて、成瀬さんの言葉で書かれていたり、早川さんの言葉で書かれていたり。そういうのがいいな〜と思って。そういう私生活がみえるデザイナーさんがあまりいないように思って」

__atelier naruseからみて、牧野さんはどんな存在なの?

早川「牧野さんって、自分のことをあまり喋らない方で。ただ、そんなこともできるの?と、掘れば掘るほど色々出てくるのよ」

成瀬「モノづくりに対してのハードルがすごく低いんやと思う。フットワークが軽い」

早川「今回も、今までの仕事もそうやけど、一緒に生地とか作らせてもらったりとかね。そういうことをストレスなく、楽しんでできるってじつは稀有なことで」

成瀬「なんか仕事っぽくないよね。創作意欲が高いということなんかな〜。なんかやっているうちに、おもしろいもん作りたいなとお互いが思える存在」

早川「よく考えたら、ダルマ糸さんは俺らとは比べ物にならないくらい知名度もあるし歴史もあるのに、横田社長にしても、牧野さんにしても、別け隔てなくお付き合いができている感じがして」

牧野「いやいやいやいや…(恐縮中)。わたしとしては、atelier naruseは憧れの存在で…ましてや今このように一緒にお仕事をさせてもらっているのもなんだか狐につままれたような、夢の世界にいるような不思議な気持ちです。今までいろんなお話をさせてもらって、モノづくりを一緒にする上でおふたりの考え方を身近に感じることができています」

 

牧野さんにとってatelier naruseとは、丁寧に時間をかけて心のあるモノづくりを一緒にやっていきたいと思える存在と仰っておりました。

わたくしね、そばで御三人方のお話をお聞きしていると、モノづくりに対する探究心や可愛いと思う感覚が自然と共有されており、これぞツーカーの仲なんだな〜と、そんな関係でお仕事をできるのはとても素敵だなと羨ましく思いましたよ。

牧野さんのお人柄、atelier naruseへの愛情は伝わりましたか? その証拠に、取材当日の彼女のお洋服は全身atelier naruse。偶然にも、早川さんと白のカットソーがお揃いだったのでありました!

 

text:Kanae

::profile::
ライター。子育て、健康など
衣・食・住にまつわる気になったものは
なんでもかんでも首を突っ込まずには
いられない性分。最近はオーガニックフード
について企画、執筆の制作にも携わっております。

2020.09.05

【—–ちょいと、探求モード。①】マフラー&ミトン先行受注販売

9/2(水)からスタートした老舗メーカー「DARUMA|ダルマ糸」(横田株式会社)とのコラボレーション【—–ちょいと、冬へ。|マフラー&ミトン 先行受注販売】について、成瀬さんとは古くからの友人であり、『もっと服のハナシ』の記事担当をしておりますライターKanaeが、いろいろと深堀りしたことを紹介します。やっと、もっと服のハナシらしい情報をお届けできそうでわたくし感無量!

フォークランドウール手編みケーブルロングマフラー

シェットランドウール ~loop~ 編み込みミトン

<先行受注販売 期間日>

〜9/9日(水)22:00「atelier naruse 」Online storeにて
アイテムは12月上旬から順次お届け

※手作りキットも販売
手作りしてみたい!という方に最適な編み物キットが用意されるそう。こちらのキットについては、ダルマ糸公式HP内「DARUMA STORE」にて12月上旬に発売予定

 写真のモデルは、ダルマのマークがシンボルのダルマ糸を製造する横田株式会社 企画課のま〜きの!こと牧野 貴子さん。素敵な方です。ダルマ糸公式HPのデザインワークや文章など、牧野さんがご担当されているそう。また趣味だと仰る手芸のクオリティは、プロ並み・既製品級です。い〜い〜な、い〜い〜な、手先が器用ってい〜い〜な♫ 

 

牧野 貴子さんをお招きして、
早川さん、デザイナー成瀬さんとの座談会を敢行!
ミトン&マフラーについて喋っていただきました

 

すこし先のワクワク感を…

早川「atelier naruseの洋服は、ほんとに着たいときに、そのときの空気感にあわせて新作をリリースするべきだと心がけているんだけど、このコロナウイルス禍で先がどうなるんだろうと不安になって、目の前のことばかりしかみえていない時期に、ちょっと先のクリスマスのことを考えたらワクワクしてきたんよね。atelier naruseが好きなお客さんにも目の前の視界がパ〜っとひらける感覚になってほしいなって」

__ボクラ(株)代表の早川さんがコロナウイルスの自粛期間中に味わった実体験をもとに、このクリスマス企画が生まれたそう。なぜにダルマ糸さんとタッグを組もうとなったのよ?

早川「取材でよく聞かれるのが、今シーズンのテーマはなんですか?って。たとえばシーズンのキャッチコピーをつけて、そのコピーに合うような洋服を何点か作るという全体から入る考え方があると思うけど、うちはそういう設定はしていなくて、部分から入るんよね」

__ほう!

早川「まずはすごく人気があったいわゆる定番商品ものは作るよねってなって、つぎは、過去にこういうものを出していたけどいつかまた作ってくださいねとリクエストのあったアイテムをつくろうかとなって。それから、牧野さんのように、近くにこういう人がいる。じゃ〜あの人と仕事をするならこういうものをつくってみたいなという流れで……」

成瀬「牧野さんありきで進めていった」

__牧野さん…とは、冒頭でもご紹介しました横田株式会社・企画課 牧野 貴子さんのこと。このコラボレーションをする“きっかけ”となったキーパーソン。

早川「atelier naruseのニットターバンは、ダルマ糸さんに作ってもらっていて、今回で4シーズンになるんやけど、徐々にリピーターが増えてきていて」

__むむ! ニットターバンのときも、始まりは牧野さんとお仕事をしたかったから?

成瀬「そうやねん。牧野さんがプライベートで編んでいるターバンが鞄からさ、いっぱいわさわさ出てきたのをみて(笑)めちゃかわいいな〜と。わたしもほしい〜と」

早川「で、牧野さんと、そろそろなんか新しいのを作りたいよねって話していて。そもそも毎年クリスマスに何かしたいなっていうのがあるから、その時期になんかないかな〜ってなったときに、あ! と。ミトンをすでにダルマ糸さんで作っていて。すごく可愛いから、うちらもミトンを作らせてもらえへんやろうか、というのがはじまり」

読者のみなさまどうですか。
お気づきの方もいますよね。早川さん、よう喋るんですわ。わたしもうんうん聞いていて、気づいたら成瀬さんのコメントがあまり取れていないよね。みんなの気持ち、知ってるよ。成瀬さんの声を聴きたいって。あと、せっかく紹介した牧野さんの声も聴こえてこなかったよね。ごめんごめん。ライターKanae、惨敗(笑)仕切り直します。

ロングマフラーにした理由…

__めちゃくちゃ長いマフラーができたね

成瀬「すごく長いマフラーってよくない?とみんなで話していて。ありえへんようなやつとか、かわいいなって。マフラーの模様も、牧野さんがいくつか候補を出してくれた上でどれがいい?と相談しながら決めていったよね」

牧野「成瀬さんからこんな感じのマフラーがいいというイメージを頂いていたので、それをもとに、シェトランド島で漁師さんが着ているようなセーターの模様…ごりごりの大きい柄とかあるなかで、これは比較的こまかめの柄ですね。ちょっとだけ編んで…スワッチというんですけど、それを用意して選んでもらいました。今回のマフラーは、鹿の子編み、ハニカム編み、ケーブル編みの3種の模様が施されています。これをすべて手編みでやるんです」

__え!? 手編み

成瀬「そうなんよ。一本からオーダーができるときいたから、既製品にはない、お店にはなかなか売っていないようなロングマフラーにしようとこだわったかな。編地に関しては、わからない部分も多かったので、糸のことを熟知されている牧野さんにフォローをしてもらいながら進めていった感じで。普通、製品にするときは、多くのお客様が欲しいものって考えがちになってしまうのだけど、今回は一部のお客様が「いい!」と思ってくれればなと」

牧野「編み糸はフォークランドウールを使用していて、白度が高く、とってもスポンディッシュ。もちもちしていて、首周りがチクチクしないんです。湿気を帯びたような弾力のある糸なので質感がとっても良いものを採用しました」

早川「マフラーの長さは大体180cmくらい。文子ちゃんは企画が進み始めたばかりのときから、マフラーは超がつくほど長いのがいい!って言っていたよな」

成瀬「牧野さんこれ、どれぐらいで編めるん?」牧野「そうですね〜1日5時間ぐらいかけたら2週間くらいでできるかな〜」

ミスから生まれたワンポイント刺しゅう

__お次はミトンのお話を

成瀬「ミトンはね、牧野さんが編んだものをみて、それ欲しい〜!となり、でも編まないとあかん、わたし編めへん!ならば作ってしまえ〜と(笑)」

牧野「ありがたいです。弊社が4冊目に発行した『DARUMA PATTERN BOOK 4』にミトンのページが載っていて、それをもとにわたしが編んだものを成瀬さんが気に入ってくださって。今回のミトンの参考にしてくださりました」

__マフラーは手編みだけど、ミトンは機械で?

牧野「全部機械でやるというわけではないのですが、編み込み模様の針は手作業で替えます。また親指の部分をくっつけるのも手作業でしかできなく。さらにアパレルの機械とはまた異なり、最後の両面をくっつけるのも手作業となるので……編み機を使ったハンドニットという言葉の表現が合うかも」

成瀬「感覚でやっていくから編み手さんの編み癖はでる?」

牧野「ミトンはそこまで個体差は出ないですね。マフラーのほうが手作業でしかできない模様編みが多い分、2本針となわ編み針で針を替えながら編むので時間がかかります…」

成瀬「めんどうくさいぞ!と(笑)」

一同笑

成瀬「ミトンの表面は、atelier naruseの靴下のデザインでよく使用しているループ型がしっくりしてかわいいな〜と思って。それこそ既製品にはない、左右非対称のデザインでもいいのか!と思って、ループ模様を左と右それぞれに縦と横にしたんよ」

牧野「びっくりしたのが、ふつうだったら赤の糸で編み込んでしまい、手編みではやらないんですど……青糸で編んだ上にさらに赤い糸で刺繍をしているんですね。この部分だけぽこっと立体感がでてすごく可愛いなと。あえて手作り感がここに出ているなと思いました」

成瀬「サンプルをもらったときに、ひとつだけミスがあって。青で編み込まれた上に、牧野さんが赤糸でここにはほんとうは赤がのりますと刺繍していたのが、むしろそっちのほうが可愛いかってん。ふつうに赤が編み込まれているミトンのほうが全体的にみてもフラットやったり、馴染んではいたんだけど、上からあえて刺繍をしたほうが、ひっかかりがあって逆にこれにしたいなと。ミスがきっかけで生まれたという(笑)」

牧野「なるほど〜と思いました。たしかに刺繍っぽくなっているなと。ハンドニット感もあって、まさにここが可愛いポイントですね」

成瀬「違和感があっていいよね〜。裏面の柄はよくみる柄よね」

牧野「エストニア産のミトンでもよくみかけますよね。細かい模様でその分編み糸をたくさん使っているんですね。だからその分、生地が丈夫になります」

成瀬「だからこの柄が多く採用されているのか。へぇ〜勉強になる。ニットの世界は奥が深いね」

早川「ミトンの裏面みて」

__うわ!

成瀬「穴があいてるやろ。携帯電話の画面を触るときわざわざ脱がないといけないから」

早川「いまはいろいろな手袋があって、手のひら側に電子画面に反応するものとか。でもこれはそれらの原始版やね。このポイントも、もともとダルマ糸のオリジナル商品でされていたのをベースにさせてもらっていて」

牧野「ミトンはシェトランド島の羊の毛を採用しています。毛がしっかりしているし、弾力性があります。やぶれにくいんですね。あと毛玉ができにくいので、使えば使い込むほど、自分の肌に馴染んでいくような…洗えばあらうほどふっくらしてきて。だから、ミトンって洗濯しにくい印象だと思うのですが、怖がらずに思い切って洗濯してほしいです」

ミトン&マフラーの洗濯のコツを伝授!

__ミトンなのにこわがらずに!? ならば洗濯方法を教えて

成瀬「わたし、よくニットの洋服を洗うときに洗濯で失敗して、縮んでしまうことがよくあって。ハンガー吊りよりも平干し?」

牧野「セーターのときは、わたしは靴下を干すピンチハンガーの上に、洗濯ネットを広げて畳んだままの状態で干しています。袖あたりがだらんと垂れ下がると伸びてしまうので」

成瀬「とくにこのマフラーも、畳んだ状態のまま平干しにしたほうがいいよね」

牧野「そうですね。お洗濯については、マフラーはぬるま湯で手洗いしてください。ミトンは、ぬるま湯で手洗い、もしくは洗濯機ならば「ドライ」「ソフト洗い」でも大丈夫です。最後の脱水は1分ぐらいがちょうどいいと思います」

__洗濯するとふんわり感がなくなるのでは?

牧野「洗うとよりふっくらしますよ。しばらく使用してふんわり感がなくなったら半乾きの状態で熱いスチームアイロンをかけると、毛が立ってきて編目も整うので、ふんわり感を復活させることはできますよ。どちらかというとミトンのほうが、毛がしっかりしているので安心してお洗濯ができると思います」

 

さてさてみなさま、
【ミトン&ロングマフラー】の良さは十分に伝わりましたかね?

とくに今回お会いした、ダルマ糸の企画課 牧野貴子さんのatelier naruse への愛がもう溢れておりまして……次ページでは、その溢れた愛を回収するべく牧野さんの魅力に迫ります!!
(この展開にご本人が1番びっくりされたはず!)

 

text:Kanae

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