20240524 | atelier naruse

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2024.05.24

20240524

 我が家は、ドラム式洗濯乾燥機を使っている。洗濯は朝に2回まわす。1回目は布帛やニットなど外干しする衣類を洗って、2回目に洗う下着やタオルなどの衣類は乾燥機能を使って乾燥までさせる。この作業は主に成瀬文子さんが担当してくれていて、2回目の洗濯&乾燥ボタンをスタートさせてから成瀬さんは家を出る。

 そして、洗濯物を畳むのは私の担当。夜、仕事が終わってお風呂に入る直前に YouTube を見たり、音楽を聞きながら畳む。

 そんな折。誰かの片方の靴下が行方不明になっていることが頻繁にある。大体は「①洗濯機の中に取り残されているか」、「②洗濯機から取り込む際にどこかに落としてしまっているか」、「③もしくは洗濯カゴに入れたまま洗い忘れているか」、この①~③のいずれかが原因であることが多い。

 ①もしくは②が原因であった場合はすぐに解決してしまうのだけど、③が原因である場合は、それが本当に③が原因だったのかどうか、真実を知るのは翌日に持ち越されることになる。そしてそれは少したのしみなことだったりもする。翌日に洗濯物を畳みながら行方不明だった靴下がひょっこり出てきたときの安堵感、「嗚呼、ぶじに揃った!」という快感は、結構たまらないものがあるのだ。

 しかしながら、翌日になっても、翌々日になっても。行方不明になった片方の靴下は行方不明のまま、まったく見つからないことがたまにある。先日も息子の黒の靴下がそうなった。いつまで経っても見つからない。黒の靴下の神隠し。ただ、こういった場合、実は行方不明の靴下の居場所は大体見当がついている。

 冒頭にも書いたとおり、我が家は朝に洗濯機を2回まわす。1回目はネットに入れて洗う洋服が多くなり、特に冬場はニット類を洗うことも多くなるのでネットの使用率は高くなる。そして、1回目の洗濯が終わり、ネットから洋服を取り出すと、ネットはそのまま洗濯機に放り込まれ、再び乾燥までさせる2回目の洗濯に挑むことになる。このとき、ネットのチャックは開いたままになるので、面積の小さな靴下は洗濯機に回されるうちに、叩き落とされるうちにネットの中に入り込み、そのまま行方不明になるという筋書きが生まれる。

 おそらく今も息子の黒の靴下は、どこかのネットの中で一人寂しく、一足寂しく、誰かが見つけてくれているのを待っているに違いない。そして、冬場に比べれば使用頻度が下がっていくネットは、ネットだけが入っているカゴの中で次の冬まで眠ったままになるネットも多くなるだろう。もしもそんなネットに入り込んでしまっていたとしたら、息子の黒い靴下が見つかるのは次の冬がやってくる頃になるかもしれない。かわいそうに。でも、半年ほどの時を経て再会した時の喜びはきっと格別なものになるに違いないので、わざとそおっとしておこうと思っている。ただひとつ気をつけなければいけないことは、その日まで息子の衣装ケースの中で相棒を待ち侘びているもう一足の黒の靴下を誤って捨ててしまわないようにしなければいけない、ということだ。

 いや、ネットのなか、探せよ🧦。

 えー、なんかそういうのって絶妙に面倒くさいじゃん❤️。

2024/05/24  atelier naruse 代表 早川卓馬

◎以上、【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新してきた atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、でした。毎日、毎回、ときどき、何回か、読んでくださっていた奇特でハイセンスなみなさま、心から感謝いたします。
次回からは、不定期に更新。となりますが、あいも変わらず、atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、を、【Today’s Memo】としてお届けします。更新されましたら、その都度 atelier naruse の Instagram(ストーリー)でお知らせをする予定ですので、その日をどうぞおたのしみに。私も自分に乞うご期待中。
とりあえず。
これまで、ご愛読、ありがとうございました。これからも、ご愛読、どうぞ、よろしくお願いいたします。

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成瀬文子

What’s ‘the an’ ?

the an(ジ・アン)は、bokura co.,ltd. | atelier naruse の公式オンラインストアです。

the(定冠詞)と an(不定冠詞)を組み合わせたショップネーム。
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atelier naruse スタッフ一同より

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