2024.05.08
20240508
弊社。私が普段仕事をしている自宅(兼本社)のほかに、そこから車で10分ほどの場所にあるマンションで3つの部屋を借りている。ひとつは、出荷・検品を行う【通称:ワクワクワークルーム】。もうひとつは、普段はストックルームとして、ときには展示会場として利用している【通称:ボクラボ】。そして、さいごにデザインルームとして、お客さんが来られた際には打ち合わせ場所として利用している【通称:アトリエナルセノアトリエ】。
そんな3つの部屋がある場所を【仮称:ボクマン(株式会社ボクラのマンション、の略)】とすると、これからは私も日中ボクマンへ出向いてお仕事をするようにしよう、ということに急遽なったわけである。
もちろん、これまでもボクマンへは足を運んできた訳だけど、私のメインとなるデスク作業の場所は自宅にあるため、ボクマンへ行ったとしても用事を済ませると再び自宅へ戻る、という感じだった。私は子どもの頃から自宅で仕事をすることが大袈裟にいえば夢のようなものでもあったし、ボクマンと自宅の往復は大したストレスではなく、むしろ、自宅でひとり作業をするのは効率的だったことも大いにある。ただ、細かな変化が刻々と生まれる現場に私がいないことで、スタッフのみんなが迅速かつ柔軟な対応を取りづらいということも正直なかったわけではない。そして、そんな細かな変化が何かと起こりやすくなっている “今” は、私が常時現場にいることが最適解だろう、ということになったわけです。
ただ、これからボクマンへ毎日行く、ということは、ボクマンの3つの部屋のどこかに私の作業スペースを確保する必要があるということになるのだけれど、どの部屋も余裕があるわけではない。辛うじてボクラボにはスペースがあるけれど、それは今だけの話で、シーズンの最盛期になれば洋服が増えてゆくし、展示会時期になれば作業スペースごと移動させなければいけない。何より、全面コンクリートのただただ広いスペースに一人ぽつんといるのは正直寂しい。色々と考えて、私の新たな作業場は【通称:アトリエナルセノアトリエ】内に確保することにした。
一方、先の連休中に我が家の大改造を行ったばかりで「また、大改造するのか」となりそうなものだけど、むしろ大改造を行ったばかりだからこそのタイミングでボクマン(アトリエ)の大改造は行うことにした。正直、我が家の大改造に比べれば、ボクマンの大改造は大したことはない。少なくともそんなふうに感じるし、それに、スタッフのみんなもいるからスピードも速いはずだ。実際、昼からの作業だけであっという間にそれらしい形が見えてきた。なんとかなるもんである。
あたらしく導入しなければいけないデスクとパソコンはまだ注文したばかりで届くまでにあと一週間ほどかかりそうだし、ボクマンが私の本格的な作業場になるにはまだもう少しだけ時間がかかりそうだけど、私にとっては割と大きなものになるのだろうこの日常の変化が今はすこしたのしみである。
・・・それはそうとて。
「連休明けからさ、おれもボクマンで作業することにするわ~」とスタッフそれぞれに宣言した直後にそれぞれのスタッフが思わず見せた(・・・えっ!? なんでっ!?)という同じ種類のなんとも言えないあの表情は、私の絹豆腐のようなメンタルを一瞬プルンと震わせたよ。私は秋元康かと思ったよ。そう。私は秋元康で「連休明けからさ、おれもAKBで活動することにするわ~」と言ったのかと思ったよ。でも、メンバー入りするよ。スカートだって履く覚悟だよ。NRS(NARUSE)45(歳)だよ。もうすぐ、NRS(NARUSE)46(歳)だよ。
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です