2024.01.16
20240116
ちっちゃい生きものは、いつの時代もかわいいものでございます。我が家にも、ほんの数年前までは、息子という名のいわゆる “ちっちゃい生きもの” がおりました。そんな “ちっちゃい生きもの” は、もうまもなく13歳の誕生日を迎え、私(168cm)との身長差も 1cm はないだろうところまで迫ってまいりましたし、息子の部屋からは中学生男子臭がふわっと香ってまいります。168cm という身長はある意味で “ちっちゃい生きもの” だと呼称される可能性はありますが、ここで言う “ちっちゃい生きもの” ではございません。誰が “ちっちゃい生きもの” じゃ!
では、そんなかつての “ちっちゃい生きもの” が “それなりにおっきな生きもの” になったことで、かわいくなくなったのか? と聞かれれば、決してそういうわけではございませんが、なんか古臭いとは言われてもやはり同性の親としましては、少なくとも「ん~。かわいいのぅ❤️」とほっぺをすりすりするようなことはすでにできなくなってしまいましたし、かわいいよりもおもしろい、というほうが実感としても近いと思います。
ただ。こちらをご覧いただいていた【Today’s Memo】をいつも読んでくださっているみなさんにはすでにご承知いただいているだろう通り、我が家には仔猫という名の “ちっちゃい生きもの” 、しかも “ちっちゃい生きもの×2” という “第3次ちっちゃい生きもの時代” が到来しております(第1次:先代猫たち、第2次:息子)。そんなことを書いている今もまさに、こちらを書いている私のそばには2匹の “ちっちゃい生きもの” がキーボードを打つその手を邪魔しに私の膝の上にやってまいりました。たまらない方にはたまらない状況かと思いますし、私もたまらなくないのかと聞かれましたら、たまりません。まぁ、ほんとうにちょっと邪魔ですが。あ、ジローがおならしやがりましたが。なんか、サンコがケンカふっかけましたが。あ、寝ましたが。
というわけで。そんなこんなで再び我が家に訪れた “ちっちゃい生きもの時代” により、私自身にとある心境の変化が知らぬうちに訪れておりましたので、メモ代わりにここに記載している次第です。あれは先日、とあるイオンにあるとある無印良品へ買いものへ行った際に気づきました。とあるイオンといえば、ちいさいお子さんを連れたファミリー層も多い場所。これまでもそんなご家族を見ると(かわいいねぇ。うちにもこういう時期があったなぁ)とある種の ”先輩風” を吹かしつつも大変微笑ましい気持ちになっていたものですが、先日は(かわいいよねぇ。うちにもいるんだ。大変なことや心配なことも多いけど。でも、かわいいよねぇ)という、小さなお子さんがいるファミリーのみなさんに対して、かつて、あの頃、感じていた “同期感” が再び生まれていることに気がついたという次第です。そういう同期感を胸に抱きつつイオン館内を歩いている感じがとても久しぶりで、思わずアカチャンホンポへ足を向けてしまうところでした。
「それはないわ」と成瀬文子さんには一蹴されましたが。母強し、でございます。まぁ、仔猫は少なくともその姿カタチが “まさに仔猫” という時代は本当にあっという間ですので、この幸運な、幸福な時代をひきつづき心の奥底にまで染み込ませてまいりたいなぁと思う次第です。はぁ。猫2匹、あったけぇ~。
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です