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2023.10.26

20231026

 みなさんは、Netflix で配信中の韓流ドラマ『力の強い女 カン・ナムスン』という超ド直球タイトルのドラマをご存知でしょうか。そんな気になるタイトルの “力の強い女” という冠は、主人公を変えて展開されているシリーズものらしいのですが、まぁ、主人公の女の子は力が超強いわけです。

 私、先日にこちらでも紹介しました『悪霊狩猟団:カウンターズ』然り、こういったマーベルヒーロー的な超能力ものしか見れない病にかかっておりまして、カウンターズも2周してしまったことで「どうしよっかなー」と思っていたところ、この度のカム・ナムスンが登場し、「こういうのこういうのー」と面白く見ている今日この頃です。

 作品としては、カウンターズも、カム・ナムスンも、どこまで真剣に見ればいいのやら、というツッコミどころは散見されるものの、みんな大好き韓流ドラマ、その魅力の一端は感じられるようになってきたような気がしないでもありません。とはいえ見ているものはきっと偏っていますし、作品数も全然見てませんので怪しいところではありますが、私が感ずるに、“(ときには血縁を超えて)誰かが誰かのことを本気で心配する” という構図が韓流ドラマ、ないしは韓流映画には色濃く流れている気がして、ドラマを見ながら毎度なんだかそういうところにグッときています。

 もちろん、“誰かが誰かのことを本気で心配する” というとてもベタな設定は日本の作品にもありますし、世界中の作品にありますが、韓流作品は文字通り “本当に心配している” という感じがあるのです。心配している人が心配されている人に対して、ちゃんと時間を使うんですよね。身体を使って、小細工なしに。意外と最近の作品にないと思うんですよね、この感じ。心配してるだけじゃん、言葉だけじゃん、という作品が多い気がするのです。

 まぁ、これはもしかすると言語が違うために細かなニュアンスを汲み取れていないだけかもしれませんし、韓国の方からすれば「あんなん、うそうそ」となるのかもしれませんし、見る人によっては「そう?」となるのかもしれませんが、私なんかは、そういったシーンに触れるたびに「へー、韓国っていいなー」という気持ちに割と簡単になるのでございます。

 今、日本の若い子たちがエンタメをはじめ、ファッションやコスメ、はたまた文具に至るまで、韓国に夢中になるのは、そういうところ、いわゆる “思いやり” とか “人に対しての想像力・行動力”、はたまたその延長上にある何か、に憧れたり、惹かれたり、羨ましかったりするんじゃないかしら、なんてことをふと思った次第です。

 改めまして。『悪霊狩猟団:カウンターズ』『力の強い女 カン・ナムスン』、あと『梨泰院クラス』を見ただけの感想で恐縮です。梨本です。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です

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成瀬文子

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