なんということはないのですけれども。

　弊社スタッフ6名は LINEグループ を使って頻繁にやりとりをします。デザインチーム、出荷・検品チーム・私、それぞれがそれぞれの場所でお仕事をしていることが多いので、ちょっとした業務連絡・情報共有を行う場として、大変便利であります。

　一方、弊社の LINEグループ では、そういったお仕事上の活用のほか、プライベートな情報を送り合う場としての役割もございます。むしろ、そんな誰かのプライベートな発信に対して自然と大喜利大会がはじまる傾向があり、発言する回数の割合としましては、プライベートのほうが多い気がします。ただ、その際に大変忙しいスタッフからは「またやってるわ」「まだやってるわ」と鬱陶しがられるので、調子をこかないように気をつけなければいけないと私は私に今、強く言い聞かせました。は？

　というわけで。8月24日（木）。まさにこちらを書いている本日も、そんなプライベートなやりとりがバリバリの業務時間内にふと飛び出しましたので、そんなやりとりの一部を意訳・省略・抜粋してご紹介してみましょう。

👨私「みんな！ 今から大雨らしいぞ！ 家に帰ってる人は洗濯物取り込みやー」
🚴‍♀️ S「しゃちょー。Sはすでに自転車で外に出てビチョビチョですー」
👩文「またビチョビチョになってるやん！風邪ひかんようにしいやー」
👩‍🎨 Z「びちょびちょになりがちS（笑）」
🚴‍♀️ S「先週の日曜日もビチョビチョなったー。最近、雨雲に好かれてるらしいっす」

　はい。みなさん、何を見せられているのだろうとお思いかと思います。内輪ノリですね。しかしですね、話はここからです。このスタッフS、その名を “サオリ” と言いますが、上記のやりとりにもあります通り、雨に濡れてビチャビチャエピソードが多い人物であります。そんなサオリが今日もまたビチョビチョに。そりゃあ、スタッフは大盛り上がりでございます。あ、まだ内輪ノリですね。もう少し、我慢してお付き合いください。ただ、この数分後です。私のスマホに whethernews からこんな速報が届きました。

🤓M「え！？ これしゃちょーがつくったフェイクニュースじゃないの？？」
🚴‍♀️ S「マジっぽい」
🤣N「うそやろー！」

　いかがでしょうか。「サオリ」が雨に濡れて「最近雨に好かれているらしい」と発言した数分後の台風9号発生の速報。その名も「サオラー」。弊社のスタッフが、たいせつな仲間が怒りと哀しみの末に “怪獣サオラー” になってしまったとしか思えないこのタイミング、このネーミング、この偶然。興奮しますね。とっても興奮しますね。

　・・・はい。私たち、仲良しなんです❤️。でもさ、すごくない？ すごくないか！？ いいや、やっぱすごいさ！

　なにはともあれ。いずれにしましても。ことほどさように。

　台風シーズンに本格的な突入の兆しでございます。気をつけてまいりたいなーと思いますが、とかく悪者にされがちな昨今の台風について、ここでちょっとした豆知識。台風、実は海の環境保全にとってとても重要なファクターであることをみなさんご存知でしょうか。

　岩礁帯などに着いている枯れた海藻・苔を一掃することで新芽に光が届き、育ちやすくなる。

　強い風によって海水をかき混ぜる渦が海中で発生し、栄養分が少ない海面付近に海底の栄養分（プランクトン）が上昇。私たちが食卓で見かける多くの魚たちは「ギョギョギョ！ 食べものがいっぱいだギョ！」となる。

　そして何より。温暖化により年々上昇している海水温をグインと下げてくれる。そもそも昨今の台風が大型で強くなっているのはこの海水温の上昇が影響しているといわれています。つまりは、台風によって海水温を正常化させることで、次にやってくる台風に備える、という役割もあるわけです。

　はい。台風が、サオラーが、だんだんと『風の谷のナウシカ』における王蟲（オーム）に見えてきませんでしょうか。いいやつに思えてきませんでしょうか。専門家ではありませんので用語の使い方などに間違いはあるかもしれませんが、とかく、人間は罪深い生き物でございます。ランランララランランラン。

　さあ、いよいよ。8月さいごの週末。夏休みを終える全国のお子たちは終末気分でしょうけれども、遊ぶにしても、宿題するにしても、ダラダラするにしても、子どもたちには新学期に向けていい英気を養っていただければいいなあと思いま・・・いやだぁぁぁぁ。45歳だし、夏休みでもないけど。なんか。いやだぁぁぁぁ。

　・・・はっ！ 聞こえてくる。あの声がどこからともなく聞こえてくる。（ウウゥ～ウゥ～ウ～ ウゥ～ウゥ～ウ～  ウゥ～ウ～ ウゥ～ウゥ～ウ～  ウゥ～ウ～ ウウゥ～ウゥ～ウ～ 水芭蕉ゆれ・・・）。いやだぁぁぁぁ。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です