2023.07.19
20230719
コンタクトレンズがなくなりそう。いつもだったらインターネットで購入をするのだけれど、老眼の進行具合などから鑑みるに、現在のコンタクトレンズの矯正視力は見え過ぎている疑惑が発生している。そのため、眼科へ行き、改めて検査をしてもらった度数で改めてコンタクトレンズを購入しなくてはいけない。ちょっとだけ、面倒くさい。
そんな折。LINE経由でいつも購入するコンタクトレンズ屋さんから5,000円のクーポン券が届く。
うん。行こ😄。
ということで。意気揚々と AEON に入っているコンタクトレンズ屋さんへ行ってまいりました。お店に着くなり、いつもと度数を変えたいです。レンズの種類は今までと同じで大丈夫です。といった旨を伝えると、「あー、でしたら」ということで、なんだかよくわからないキャンペーンがいくつか発動をして知らぬうちにガンガン割引になっていく。この時点で、通常よりも10,000円程度は安くなる様子。
一方。クーポンでウキウキした旨をお伝えしましたが、私、クーポンを使うのが若い頃から大変に苦手であります。なんなら子どもの頃のアイスの当たり棒も(これを使ってしまうよりも思い出にしておいた方がいい)という理由で棒を机の引き出しにしまっておいたタイプです。理由? なんということはございません。若い頃なら(クーポン、使っちゃうんだね)、今なら(こいつ、いい歳して)と店員さんに、誰かにこっそり思われていそうなことが恐ろしくて仕方がないためであります。わかっています。私、自意識過剰なのです。ですから、時折コンビニなどで「あ、当たりましたよー。こちらのレシートを次回持ってきていただければペットボトル1本をサービスしますー」といったような場合、私はそのレシートを後生大切に保管しながらも結局は絶対に使うことができないことを知っているので、最近では即座に脳内演劇を開催、うっかりキャラを演じることで、さっさとそのレシートを捨ててしまうことにしています。
話を戻しまして。そんなクーポンを使わずしてガンガンと割り引かれていくコンタクトレンズ。そして、今私の手の中にあるのは、5,000円も割引になるクーポン。どうしよう。ものすごく安くなってしまう。店員さんも若い女性の方だった。これ以上の割引を求めて良いのか、44歳。まもなく、45歳。
支払いを済ませる前に、眼科へと促され、検査。その際も私の頭の中はクーポンを提示するかどうかでいっぱいでございました。そして、いざ、支払いの時。
「👼あきらめようよ。もう、十分だよ」
「👿おめーよ。5,000円もあれば、あたらしい釣り道具が買えるんだぜ」
「👼それはそれ、これはこれ、だよ。欲深いのはよくないよ」
「👿何言ってやがんだ。セレブリティー気取りかよ。おめー、このあいだスーパーで450円の煎餅と150円の煎餅で30分迷って結局150円のほう選んでたじゃねーか!」
あぁぁぁ! うるさい! 天使も悪魔もどこかに行ってくれ! でも、ごめん。店員さん。私は、44歳です。もうすぐ、45歳になります。でも今は、悪魔の気分だぜ。けれど、手は少し震えているぜ。もっといえば「あ、そういえば!」というちょっとした演技も加えさせていただくぜ。私はポッケからスマホを取り出しました。
「👨あ、そういえば! 今朝こんなLINEが届いてたんですけどぉー。使えますかぁー」「👩あ、大変申し訳ございません。キャンペーンとクーポンの併用はできかねますー。かねますー。ねますー。ますー。すー。」
私がもしも風船なら、それは真っ赤な風船。
私がもしも風船なら、「併用」あたりでパンッと弾け飛んでいたことでしょう。
ちなみに。私の視力は、なぜか近視も遠視も進行しておりました。私、44歳の今も絶賛進化中。ちょうど来週は45歳の誕生日です。嫌味なく、サッとクーポン券を使える。そんな45歳になりたいな、そう思っています。
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です