※こちらは、2012年12月7日(金)よりatelier
naruseのfacebookで毎週金曜日に投稿してきました『暮らしの"ピ"ント集【今週の、社長の金(曜日の)言(葉)】』の転載であり、わたしのお気に入りのチョッキ、あ、ベストです
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暮らしの"ピ"ント集【今週の、社長の金(曜日の)言(葉)】
(2014/06/06投稿分)
20年ほど前はもっと頻繁にあったような気がしますけれど、自宅で仕事をはじめてからまた増えたな、というものにいわゆる怪しい勧誘電話や営業電話がございます。もちろんすべて断るのですが、私は電話口の方とどうにも話し込んでしまう傾向があります。
だって日中は自宅で妻と仕事。外の世界と関わるのは保育園のお迎えの時とスーパーやコンビニでのちょっとした買い物。私の毎日の生活はそのような判で押したような単純なものですから、たとえ怪しかろうと知らない人からの電話がきっとどこかでうれしいのでしょう。
そうですね、たとえばおじいちゃんの声で「わしじゃ、わしじゃ」とかかってきたらば、私は騙されるのではないかと思います。おじいちゃんは亡くなってますが。
それはさておき、その怪しい電話をかけてきた方と話すのは"私"としてではなく、"そんな人は存在しない誰"か、として話します。
どういうことかといいますと、本日などは「わたくし●●の○○と申しますが、社長様はいらっしゃいますか」と電話口の方がおっしゃいました。もう明らかな勧誘電話のそれでしたので、「只今、早川は席を外しております」とそれなりの会社っぽい対応をとっさにしてしまったわけですが、電話口の方は私を社員と思い営業トークをつづけられましたので、このまま乗せられてまた電話がかかってきてもそれはそれで面倒くさいぞということで、何を聞かれても「えーっ、あーっ、はい。なるほどー。ほぼほぼですね」と分かってるんだか分かっていないんだかの返答をしながらも、折を見て「うちみたいな小さな会社に営業してもムダっすよ」と社長と会社の悪口めいたことだけは流暢に小声で話す入社したてダメ社員として話したというわけです。
しばらく話したのちに電話口の方も「わたくしがこのようなことを言うのもなんですが、がんばってください」と電話は無事に切られました。今考えてみると、ちょっといい人だったのかもしれません。
ただ、これだけを書きますとなかには私のほうがなんだかちょっと意地悪な感じがする、という方がいらっしゃるかもしれませんが、決して相手の方を侮辱するような気持ちからわざとそうしているのではなく、あくまでも(なんだかあやしいぞ)と身構えた瞬間にごく自然に出てきてしまったとっさのキャラクターのために嘘を積み重ねざるを得なくなってしまった状況、ふいに生まれた得体の知れぬキャラクターを演じ続けざるを得なくなった状況から生まれてしまう仕方のない結果でして、ある意味では割にそれってすごい才能なのではないかしらと自分でも思う次第ですが、悪気だけは本当にございませんのでそこのところ、みなさんのご理解をいただければ幸いに存じます。
ちなみに、学生時代に何度も何度も頻繁にかかってきた「絵を買わないか」という勧誘電話には"ここはいつもたくさんの友達が勝手に集まってくる家。だけれど、肝心の主(私)はいつもいない。でも主(私)は絵に興味があるらしい"というややこしい設定で話が進んでしまったために、6人ほどのキャラクターと声色を駆使しなくてはいけないことになって、各キャラクターの一覧表を常に電話口の横に貼っておく羽目になったことで当時お付き合いをしていた女性から非常に怪しまれるという困った思い出もあります。
そのようなわけですので、みなさんはあやしい勧誘電話や営業電話は(なんだか失礼かな)などとは思わずに「結構ですっ」とすぐに電話を切ってください。
それはそうと、イワアナグチちゃん。ラージポンポンご卒業、ほんとうに、ほんとうにおめでとう。:早川やぁ!次郎
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補足:
最後の"ラージポンポン"とは、イワアナグッちゃんとのやり取りのなか繰り出されてきた初期金言のなかで生まれた、というか判明した彼女の実家廻り、その他少人数の中で使用されていると思われる"ご懐妊"の意味です。本文とは関係がありませんが、この時期に無事にご出産されたということですね。懐かしい限りであります。......という現在は2016年の6月30日。
夫