「うまれしものはみなおかし」
などと
これはちっしゅというものからうまれました
真冬だと 雪の子どもにも見えやしませんか?
ほんのこのあいだまで わたしはこのちっしゅで 手を拭いていました
そのまえは手を拭いたちっしゅで ゆかから せんめんじょまで吹いておりました
ところがある日 そのちっしゅが どうも人や動物やいろんな姿に見えるように
なったのでございます
そうなりますと そのおかしさと不思議さで すてられなくなったのでございます
(なんかていねいことば)
そのうち それをちいさなめもようしに えんぴつで掻くようになりました
溜め込んでいる箱に それらの姿は
すけっちとともに 並ぶようになるのです
で
それを人に見せたくなりました
やあやあというので それはなんにちもつづきました
で
すてられなくなったわたしのちっしゅあーとも よくある私の話なんですが
かげりをみせ やっとごみばこにすてるようになるのです