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父譲り
２０００年ってフイルムについていますねえ
ところで
私の父のことを 夫は 「田舎の我宇治ぃ ちがうなあ がうじぃー」
もうカタカナが出てこないンだからぁ
そういっていました
グエル公園のくねくねしたタイルを見ていると そんなつながりを感じない訳では
ありませんが ちょっと すごい人ですよね
父は 家の中 外 かべをぬったり 戸棚を作ったり ポストを作ったり
毎日のように カナズチの音がしていました
そこで一緒に住んでいたのは 私が高校生のときまででしたが
父の作る物を 特別感心する訳でもなく タイルで凸凹したおふろにはいりながら
もうちょっと たいらにでけへんもんかなあ とは思っていました
その後 私は東京に出て 大阪で就職して 結婚して
たまに実家に帰ると 父の作ったものを カメラで写していました
私の結婚後しばらくして あっという間に亡くなってしまいましたが
繊細な所のある父に なかなか結婚できない末娘
苦労をかけたのです
後に
私は 父のつくったものが でこぼこしているがゆえに 楽しいなあと
思うようになりました
さらに ひとつひとつが アートに見えてきました
もし私の作る物がでこぼこしているとしたら 父譲りでっせ
《 2020.02.02 Sun _ オブジェ 》