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ある日のすけっち

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私が40代の頃 外に出て 何人かの人のスケッチをさせてもらった事が
あります
まあそれだけ 絵を描く事に熱心だった訳です
ときには 緊張したおじさん ときにはいろんな身の上話をしてくれた
おばさん
だれもかれもというわけには さすがにいきませんでしたが
いま思い出すと そういう経験は よかったと思います
そのなかで いま 恋をしているという 年上の女性に出会いました
彼女の話はこどもをこうやって育てたという話 そのユニークな発想は
子育てには自信のなかった私には こんなに元気に自分の知恵をいかして
楽しそうにこどもを育てている人は いないなあと感心したものでした
辛い話も ありましたが それらの話は けっこう 長いのです
こういうときには スケッチブックが その長い話を支えてくれます
何もなしに 相槌を打つのは 疲れたと思います
でも 何枚か彼女を描いていくうちに その恋の話がでてきたとき
作家の瀬戸内さんじゃないですけれども 家族がいてもこどもがいても
その次元じゃない カミナリに打たれたような恋だったようです
その話も 彼女が話すと とにかく 長くて うまいのです

そして その表情や 目 全体からその空気感が なんとかして
絵にでてこないものかと 描きながら思いました
そういうことは 描いてみるしかない訳で 
彼女が 若い女性に 少しずつかえっていくような そのすがたは 
描く上では とても魅力のある経験でした
私は いかにも人間嫌いで すっこんでいるようですが(自分が言うか?)
やはり 人間を描く事は とてもやりがいのあることでした
こどもは わたしのそばでちょろちょろしていましたから よく描きましたが
外で出会う人は 描かせてほしいから始まって その場できめなければ
いけませんから 緊張も加わって 大変でした
私の場合 画家が モデルになる人を アトリエにきてもらってとい
ことにはなりません
画家になりたいとはいっていましたが そこまでできる者ではないと
思ったからでした
なんの話しでしたかね
そうそう わたしは恋するおばちゃんの話を聞きながら スケッチをしつづけた
その話でしたね
《 2019.12.08 Sun  _   》