NEKO美術館 成瀬憲子

きのうのことは　もうわすれています

山田太一さんの連続テレビドラマ　ええっと南海沿線じゃなくて

ええっと　『沿線地図』　岸恵子　河内桃子　笠智衆　川原崎長一郎　児玉清

まだまだ俳優女優さんはいらっしゃるのですが　

毎週月曜日　見ています

山田太一さんは　これなんの本のページかなあ　古本屋めぐり　というので

山田太一さんの写真が載っています　あんまりいい写真なのではってあるんです

私ったら　表面的な事ばっかし書いて　かんじんなところは　このドラマでしか

　それでなくてもうまく説明できないのに　むずかしいのです

むずかしいけど　どこの家でも　おこりそうな　ざわざわする　ほんとに　そんな

ドラマなんです

岸恵子さんが電気屋の奥さんというのが　パリ岸恵子がじゃまして　この役まわりは

適役かしらと　気にはなるのですが

そんなことじゃないのです

ものごとは　発端ということからはじまるのですが　それが　ねじれたり　かくしたり

かくしおおせなくなったりして　すすんでいくのです

そのかたちは　夫婦でも親子でも　老人でも　それぞれにちがっているようにみえますが

どういうわけか　沿線地図のように　つながっていって　ばれたり　おいつめたり　

おいつめられたり　そういうことが　つながっていなかったら　みごとにちぎれたり　崩壊したりするのでしょう

　その拠点拠点に　悲劇は生じたりしますが　助けもあります　それはそれまでに生きて来てついたものや　性格　人の持つ色々な面が　いっしょにあらわれます

時代だって　知らぬ間に　どんどんかわっていって　予想もつかないところにあったりして　それでも　簡単にきれてしまわないように　生きる　そんなことを　教えてもらってるような気がします

思い直す　思い直したら　言いに行く　笠智衆の老人役は　せつないです

なんのはなしでしたっけ？