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こころ 夏目漱石

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こころ 先生と遺書 夏目漱石 つづき

ー故郷を離れても自分の帰るべき家があるという旅人の心で望んでいたのです
私は熱心に勉強し、愉快に遊んだあと、休みには帰れると思うその故郷の家をよく夢に見ました
叔父の家族のものも 学校が休みになると このうちにあつまって にぎやかになっており その様子を見てうれしがりました
ひとつ薄暗い影というと おじ夫婦が口をそろえて まだ高等学校にはいったばかりの「私」に結婚を勧めることでした
それは承諾しませんでした
父のあとを相続する それには嫁が必要だからもらう 両方とも理窟としてひととおり聞こえます
学校に帰れば みんな自由に見えます そんな事すっかり忘れてしまうのです
《 2019.06.24 Mon  _  読書の時間 》