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ここはどこ？
木箱に毛筆の文字のはいった和紙をはる習慣
ありました
ずいぶん昔のことですから
箱のなかはしみときばみがあります
そこへ 今のらくがきはがきを おいてみました
額なんです この昔の箱は
「額というものは」そう考えはじめて けっこう経ちました
つまり なんですわね 額というものは かこい
そのなかに 大事なものが貼ってあったりするわけですよね
大事なものというのは 見る側の目ぶみであったりするのですわね
こっちとしましては 額の方がかなり味わいの点では まさっているということも
かこいとなりますと かこいから出なくてはと思う事もありますわね
きんきらの立派な内にすむ緊張より そこから出て風に吹かれよう なんてね
ところが かこいからでてみたものの まず ここはどこ？ と
《 2019.06.22 Sat _ ちまたの芸術論 》