かえるくん あなたは あるくのは よたよたです
かといって宙返りができるわけでもないでしょ
虫を食べることに関しては すごいんでしょ ながーい舌で
みえないところで まねのできないことをやってるのね
おたまじゃくしのときは いざしらず
手足がはえて そう このことだって みえないところで
どうやって でてくるのかしら あの手足
おひるねは やっぱりみえないところで やってるんでしょうね
だって よるは こげこげ げこげこ なくでしょう
あめのときも たしかなきますね
だけどにんげんとおなじ 声の出しかといっしょたなの?
こんなちいさな生き物の 君のこと これだけ わたしはしらないのよ
で きょうは なんせんち ぴょーんと とべたの?
はなしはかわるんですけど
今日向田邦子の映画を見たんですけど ほら 「赤マント」のはなし
病弱な独身の女性は 「赤マント」がかいわいをとびまわって 女こどもをさらっていく
という話を信じているんでしたよね
そこだけとりだしてみるのは もったいないほど この映画は中身が 日本って
こんなに 窮屈だけど 美しかったの そう思いましたよ
映画(テレビドラマかも)で あのいつもの配役で いいんだろうな
配役 たなかゆうこ 小林薫 ええっとええっと お母さん役は目のキラキラした
ああだめだ お客さん これが思い出せなかったら 私と同じ 病気ですよ
それでね この赤マントを壁一杯に ひろげて 裏地は黒 こっちから見えるのは赤
その中に 絵を 町の灯のように ちりばめる
きょうはこれで いいか
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