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幸せのもと

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夫は「まだどっかに忘れてるんじゃないの?」と言った。
でも通帳の表示は残念ながら、はっきりしていた。
それから(母が亡くなってから)17年近く
おやっと思うような事があった
郵便局から一枚の通知葉書が来た
それは10年定期の満期のお知らせだった
私は 何度も確かめてみた 「うっそー!」
ここで 少し2019年の私は そん興奮をしずめて
この10年定期と 母のことが どうからんでくるから
「うっそー」なのか 思い出さなくてはならない
ない頭で 計算してみると 母が この定期にかかわったわけではなく
母のあの「幸せのもとをつくったげるでなあ」という言葉と偶然ファイル(日記)の中で出会い
10年定期の満期とのお知らせと重なって 私は驚いた そういう事なんだと思う
それは いい景色のように並んだというわけなのだ
これは 他人にしたら もりあがることでもない
それが 日記なのよということにしておこう
そのうえ 自分でさらにもりあげようとしている

「戦争はもうおわりましたよ。おまえたちはわたしたちのように 苦しまなくてもすむよ」と母の言葉のように書き加えている
母は、そういったことを言うような人ではなかった
「幸せのもとをつくったげるでなあ」これだけだった
このころ ちょっとしたことで 経済危機だった
かっての貧乏暮らしではなかったけれども

10年定期は忘れた頃に 満期になる
まるで 「よしここじゃ!」と母の仕業のように思えたというわけなのだ

私は 日記をふりかえりながら そのころとおしゃべりをする
もうすんだことなので気楽なものだ

心配性の私は いつも心配ごとにぶつかる
解決策は見つからない 
安心のひじかけいす それは 日記の中にある

《 2019.02.01 Fri  _  日記(日々) 》