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歯医者行き物語
ひさしぶ〜りに ペラポンやりますね
みなさん
こんにちわ
ええっと 歯医者さんに行ってきました
６２歳の わたしの歯が
ポロんと かけたからです ポロンと
で 歯医者さんに通いはじめるんですが
学校に通うと 通学
歯医者さんに通うと 登校拒否 ん ちゃうなあ
ま そんなことより
到着しました
この地では まず トイレに行きます
これも緊張のあらわれです
「まって！」と診察椅子の前で「トイレに行かして下さい」
そんなことは ２度とやりたくありませんからね
ということは 1度 やったことがあるというわけね
ハの時眉毛に ちびまるこちゃんのような目
こんなかんじで イスにすわります
でも きのうというか だいぶ前からの不安は 覚悟に
わたしの緊張のパターンは いつも似ています
男の先生が ボスかな 女の先生は半ボスかもしれない
女の看護婦さん そんなかんじかな
イスにこしかけると 窓の外を歩く人 あおいそらに白い雲
平和でいいなあ あの景色
もっと手前には 出窓に これはでかいサボテンだ
「こんな注射 されるぐらいだったら 歯の治療なんて」
そうともとれますよね 比較原理（そんなのあるのかしら）
じじじ ばばば しゃーしゃー
もう音の攻撃
で イスに腰掛けている人は ５人
歯医者さんボスが「はい こんにちわ」 「ここのところですねえ」
そんな声に 患者さんは
「は」とか「あ」とか単音
これは当然原理（あるのかしら）
口を大きく開けて 「は」「あ」以外の発音 ムズカシイです
痛い時も 「い」か「た」か「い」そのひとつ
抵抗はむり
足をバタつかせるか 白衣をつねるぐらいかな
そうするとどうなるんだろう
「あ いたい お客さん ひねるのはよしましょう」かな
でもそのせいで ボスの手許がくるったら どーする？
「小さく 痛いんだね」ボスは外人か
「大きく痛いです」といいたいけれど よだれと「ち」しかでない
となりはどーかというと
７０ぐらいの先輩かなあ
「入れ歯にして下さい」と蚊の鳴くような声で言ってる
みんな 声帯がはずれたのかなあ
先輩を横目で見ると もう歯ぜんたいがぐらぐら
あんなにぐらぐらするぐらいなら 入れ歯の方が
そう思ってたら
ボスが言うの
「あのね 入れ歯ってどういう物か知ってるの？
たとえば 大きな口開けて笑ったら ぽこっと入れ歯が
飛び出したりするんですよ」
わたし 想像しました
笑いも人ごとだから こみ上げて来るんですよねぇ
大きいくちあけて 治療されつつ 笑うと
どーなるのかなあ
くくくは閉じてなきゃ無理よ
帰ってから笑うことのしよーかな
いずれまた
いたい
＊
６２歳のときのぺらぽんですね
今６９歳 ペラポン屋は閉店はしていませんが 情熱がうすれ
で まちかどで売るつもりだったのを こっそりおみせします
あっ付録は えんぺつとすもうとりさんの これかーど？ それから
ワインのコルクのせん
《 2018.10.25 Thu _ ペラ本 》