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いつもの庭

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この景色は はすにとりたかったなあ
はすにかまえるっていうでしょう
はっきり見えるところと ぼんやり見えるところが
みょうに ひかれるところがあって
毎日みる景色は かえって 同じ景色にはみえません
ゆっくり入って来るときとか はっとするときとか
この日は はすにみたところで 感じる所があったのに
そうはとれていません

話は変わりますが
テレビで 「この世界の片隅に」というつづきもんドラマがあります
こうの史代現作の 漫画からです
広島の呉という場所が 何度も出てきます
戦争前 戦中の(第二次世界大戦)日米対戦のものです
呉出身の人が 6つぐらい年上だったと思うんですが 
同じ職場にいて とてもよこくしてもらいました
姉のようなもんじゃけんねえ たよりないじゃろ あんたは
そのようなことをわたしは よくいわれていました
恋愛話はとくにおもしろく 同じ話が多いんですが 
夜遅くまで 寮で 聞かされたものです

この漫画は 戦時中の 一般の人の生活が とても詳しく描かれています
母の神戸空襲のはなしと それよりもっと具体的な この生活ぶりを加えると
戦争すれば 勝ちたくなるもんなんだなあと つくづく思います
しまいには 負けとうないというので まわりがみえなくなってしまいます
家族の中に 戦争での死者が出ると それは憎しみともなり よけいそう思います
母のいた所の先生は 屋上に一人立って かかってこいみたいなことを
叫んでて あぶなかったで といってました

このドラマでは 玉音放送(あってる?)はじっさい雑音が多くて天皇陛下の
声が聞き取りにくかったそうですね それで えんがわでじっと立っている
おじいさんに「ねえ 戦争に負けたん?」と家族の一人が聞くんです
そうしたらね おじいさんは 「さあ わからん まけたことがないでわからん」
みたいな事をぽつんというのです

母は 「まけてしもた」と戦争の話の終わりには そう言ったものです
「何もかもおじゃんじゃ あーあまけてしもた」そんなかんじ
勝った国は 勝って どういったんでしょうね

 この世界の片隅に 
ひとくくりにはできないことが ある これをみると 
正義もなんもあったもんじゃないけん 戦争になると
Mさん あってるこの言い回し?

《 2018.09.10 Mon  _  写真 》