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住むとしたらの

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上田の方に いってきました
少しの遠出ですが なんとか行けそうな 範囲です
道すがら ここに長い間 ありつづけたんだろうな
そんな家が 目に入ります
わたしは そんな 家を見ながら
「ここに 自分が住んだとしたら どういう気分かなあ」
そう思います 
とくに 本体のよこにある物置のような家です
そんなうちを だいぶ 見つけました

それから こんなことも思いました
「とよださんのご主人は なぜ あんなところに
ちょうが飛んでると思ったのかしら?」
そんなことがふらりと やってきて 考えてみることに
しました
とよださん一家は 戦後引き揚げ船で 日本に帰って来たのです
テレビで 満州などから引き揚げて来る時の 皆さんの苦労を
知るたびに 「とよださんは こどもをつれて 大変だったんやなあ」
そう思うのです
で いったい とよださんは引き揚げるといって どこからだったのかしら
そう思うのです 聞いた筈なのにおぼえていないのです
そこにちょうの思い出がかさなるのです
とよださんのご主人は ちょっとはいれば 珍しいちょうが けっこう飛んで
いたところに いたんじゃなかったのかしらと
とよださんは 私と同じところに勤めていました 大阪です
大阪のおかあさんのようでした
「おべんとうを持っていくから お父さんのちょうとりに付き合ってよ」
とさそわれて またあのおいしいのが食べられるのかと ついていったのです
信州の山の中とまではいかなくても そこは野原でした 林もありました

今 とよだ夫妻は この世にはいませんが ふたりは ちょうのよく飛んでいる
そんなところに かって住んでいて 白い網を持って ご主人は ちょうを追っかけていたんじゃなかったのかと 
そのうち テレビで そんなところを見るかもしれませんね

そうそう そのときのことを 絵に描きました お客さんにも見て頂いた筈です

何の話でしたっけ?

ちょうというのは不思議だなあと いつも思うんです
部屋にいて 障子を閉めてますとね ちょうが横切るんです
鳥なんかも その影は とてもはっきりしています
でも さがすと いないことが多いんですね



《 2018.06.09 Sat  _  思い出 》