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さるのこしかけ

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「えっ?」 NEKO美術館発

わたしは 大学を出て 就職試験を関西で受けることにしました
テストと自分の大学の紹介状をもらって 受けにいくのです
何とか受かりたいというのが わたしもともだちも おなじ
わたしは 英文科卒業なのに ぎりぎりまで 和文タイプを
習いに行き ともだちは 英文タイプを
2人とも 一回目は 落ちるのでした
そのショックに 2人して泣きました
2回目 わたしは 作文と筆記テスト そして面接
面接の時に「どうしてこんなにテストが出来なかったの?」と聞かれて
「えっ!」とたじろぎました。だいたいできたとおもっていたからです
で とっさに「前のばん ここで盆踊りがあって 疲れたからだと思います」
と答えました。面接はつづきます 「あなたは どういうふうな気持ちで
仕事をしたいですか?」
わたしは 「ここは ある程度までつとめて 結婚したいと思います」と
答えたのです。たしか係の人が「腰掛け程度だな」と笑っていました

こんな ことをおぼえているなんて きっと日記にでも書いていたのかもしれません
それと なにはともあれ 私はここに受かったのでした
そして友達も 貿易会社に受かったのです
「よかったよかった」と とても喜び合いました だから こんなあほな面接での答え
をしておきながら 気にもならなかったのでしょうか

こんなわたしですから よく ミスをするので 現場では 「ミスとちお(旧姓)」などとよばれていました
でも本人はいたって真面目で ちゃんと出来る人のまねをすることから 
いろいろやりました 本当にその人になりきるので 周りは笑っていたかもしれませんね

その「腰掛け程度」の話ですが これが その通りにはいかなかったのです
「えっ!」です。そのころ 仕事をしながら イラスト描いたりして かって自分に約束した「画家になる」をちょぼちょぼやってたのですが 22歳あたりから 両親が「お見合い」を連発するようになって 恋愛も 画家になるも おちおちやっていられない感じなんです
「ものごとはあせらない」ですよね わたしはやたらとあせってしまって ほんとうにろくなことはなかったですね
 何の話?
そうそう これは子どもが描いた絵ですが 「腰掛け程度」を 思い出しました
お客さん 散々 恥を それも知らず知らずのうちに わたしは かいてたわけなんですが
 大事にしてるんです




《 2018.01.27 Sat  _  わたしでいいですか? 》