みをぎさんからのおたよりです。
途中から打ちはじめますが。
チェーホフの芝居が、かなり上演されたのは、わたしが20代か30代のころなので、成瀬さんの世代はほとんど観てないかもですね。でもよく資料を見たら、今年も上演はされているのですね。わたしの20代には旧ロシア(ソ連)の芝居がよく上演されていました。チェーホフは短編小説も沢山書いているようですが、そちらはわたしは読んでいません。あのころは、ゴーリキーの『どん底』が上演され、演出は岸田國士でした。でも練習中に倒れ、亡くなりました。岸田今日子さんの父上です。
『どん底』は、黒澤明監督の映画もあるようです。フランス映画の『どん底』は数回観ています。名優のジャンギャバン、ルイ・ジューベが出てます。これは秀逸な映画でした。
ロシア革命が起きてスターリンの独裁政治になりましたが、チェーホフもゴーリキーも上演されています。別に体制批判ではなかったからでしょうね。貴族階級の没落を描いた『桜の園』も、共産党批判ではなく、別にこれといったストーリーも、しっかりしたものではないですし、没落する階級の悲哀を描いていますので、美術のほうはかなり規制されていてリアリズムであることが大事。楽しいだけの作品はみとめられていなかったですね。展覧会を観て唖然とした覚えがあります。
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みをぎさんのメールは わたしに ちゃんと打てるかなあとよく思います。でも 演劇や芸術の歴史を見せてもらってるようですね。ありがとうございます。これは夫セイあてに送られて来たメールなんですが 打ってみましたよ。