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猫たちの隠された生活

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「猫たちの隠された生活」 エリザベス・M・トーマス

カラハリのライオン つづき

 つぎの出会いは、わたしたちがガウチャへ二度目の旅をした最初の夜である。車で強行軍をしてたどり着いたのだ。疲れすぎてテントを張るのも億劫だったので、ジュ・ワ族の
野営地から15メートルばかりは馴れたところで、わたしたちは寝袋を投げ出し、火さえ焚かずにそのまま眠ってしまった。夜中にジュ・ワの人たちが誰かに強い語調でなにか言っているのが聞こえたが、さほど気にもとめなかった。くたびれはてていたのだ。翌朝、わたしたちのまわり一面に、ライオンの足跡が見つかった。何頭かのライオンがわたしたちが眠っているあいだ偵察にきたらしい。わたしたちの顔をのぞき込んだものまでいたようだ。ライオンの後ろ脚の巨大なまるい足跡が見つかったのだが、その爪先はわたしたちのほうをむき、頭のすぐ近くまできていた。
 そのあとで、ライオンたちはジュ・ワの野営地を訪問して、人々がいる小さな草ぶきの小屋を見上げた。昼間いっぱい働いて夜は完全に眠るというわたしたちとちがい、ジュ・ワの人たちは昼寝をして、夜起きていることも多い。そこで全員が眠り込むということは、まずない。真夜中にでも目を覚まして焚き火のそばで暖まったり、軽く食べたり水を飲んだり、だれかとお喋りをする。起きていた人たちはらんらんと光る緑の目に気づくと、すっくと立ち上がり、立ち去るようにライオンにきっぱりと申し渡した。ジュ・ワの人たちはたがいに話すとき低い命令的な音声になることはめったにないので、耳慣れない声に全員が目を覚ました。最初はライオンも動こうとはしなかったが、人々はがんとしてゆずらず、ついには火のついた枝を彼らにむかって振り回した。そこでしかたなく、ライオンたちは去っていったのだった。

***

ジュ・ワ族の人たち はライオンたちに キッパリとことわるんですね。
本当に断ったるんだ というのは火のついた枝をふりまわす 
そこでくらす人たちの ちょっと命令的ではありますが ライオンに対する 意思表示なんですね。初めは動かなかったライオンも 火のついた枝をみせられて 去っていく。
ジュ・ワ族の人たちは ライオンのいる 土地で このように 生活しているんですね。



《 2017.10.12 Thu  _  1ぺーじ 》