「けったいなアメリカ人」米谷ふみ子著 集英社
ミラー、メイラー会談傍聴記 つづき
ミラー 「ほんまにそうですな。あんたの言う通りですな。ところであんたは誰です?」
メイラー 「ジョシュ・グリーンフェルド。僕の友達なんです。面白い作家ですよ。
最近、『ハリーとトント』という映画のシナリオを書いたんだね、君。僕、あれ見に行かなかったんだよ。あの題名が嫌いだったんだ。後から皆が良い映画だと言ってたけどね。残念なことをした」
ジョシュ 「監督があの題にしたんだ。僕は単に『老人と猫』ぐらいの方が良いと思ってたんだがね。僕もあの題には反対だよ」
ミラーが『60分』という番組のマイク・ウォレスインタヴューに来た時のことを話し出した。
「マイク・ウォレスという奴はね、僕の足の爪を抜き取って、他所へ持って行って "これ、ヘンリー・ミラーの爪だ、買わないか" と売りつけ、僕が爪を取られて足引きずってるのを見て "御覧なさい、この通り、彼は足を引きずっています" というような奴や。 彼は一時間テープを取り、これで『60分』のショウが出来るというから、僕は非常に興奮して待ってましたんや、テレヴィの前でじっと座ってな。そやのにたった3分しか映さんのやから」
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ジョシュは『ハリーとトント』のシナリオを書いた人なんですね。『老人と猫』よりいいと思うんですけど。
マイク・ウォレスは 番組人気ためには ひどいことをするんですねえ。でもミラーのことだから ちょっと爪をきったぐらいなのに マイク・ウォレスにあわせて足を引きずってみせるくらいのこと やりそうですよね。
しかし テレビの取材でも けっこう時間を取るんですね。ロボットに編集させたらもうちょっと時間短くなるかも(笑い)
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さて ノリコ・リーの作品は どうでしたっけ? もう大事なこともすぐ忘れます。
忘却老人ですわ(漢字合ってます?)
そうそう きょう指先が出る オシャレな手袋買って来たんです。
その商品は こんな 手形の紙に かぶせてあるんです。 たしかに商品を見る時 わかりやすいですね。 だけど昔からこういうことやってたんですかね。 しろい手を ごみばこにすてるとき またもや その表情に ぱちりと写してしまいました。
「顔だけ人形」わたしのもちごまにあるんです。かおを服の上において そいで写真を撮る ま これだけのことなんですが。 で 「手だけ人形」はどうやろ そう考えたのですが この手はちょっとね。 てぶくろのいいのをもってますからね。(ひとりごともいいかげんにせんかい)