NEKO美術館 成瀬憲子

５月３０日　「？」

キリギリスがすべり台になっている？

この絵をみるとそうだなあ。

上に乗っている帽子をかぶった人、どうやってあそこまで上がったのだろう。」それから滑るとき、ほとんどの人が絶対に途中で落ちるね。

描かれている人はすでに左側に落ちそうになってる。

だからこそ、この難しそうなすべりだいをまともに下まで滑って、きりぎりすのヒゲにつかまるところまでやってみたいと思う。

何回、途中で落ちるかなあ。怪我しないような服装しないといけないよな。

キリギリスさんの親切は根気強いだろうか。

ずっとじっとしてくれているんだろうか。

前膝が痛くなったから「もうやめた」なんてならないだろうか？

そんなことがスリルになりながら何回もすべってみる。

キリギリスはこれをやったあと、ありさんに自慢するにちがいない。

ありさんはちゃんと聞いてくれず、手を休ませることもせず、せっせと食べ物を

はこんでいることだろう。

それでもきりぎりすは、頓着しないでうれしそうに話すにちがいない。

この世にきりぎりすのようなやっかいなやつがいてもいいんだ。

ね、かみさま。

＊＊＊

ふあさんありがとうございます。

笑いました。

きりぎりすは親切なんだか　好奇心のかたまりなんだか　わかりませんね。

わたしは　こんな話になるとは　思っていなかったので

よけいに　笑いました。

そして　いろんな人が　キリギリスに乗っているのを　想像して

また笑いました。

これにのると　たいがいの悩む人たちは　そっちに集中して　すりきずを

なめたりしていて　それをみるわれわれも　チャップリンの映画をみている

気分で　笑うでしょうね。

こんなにおかしがるのは私だけですか

みなさんはどうですか？

ありさんときりぎりすも　おかしい。ちゃんと彼の話を聞いてくれないところが。

だって　そんな人いそうですもん。

この世にきりぎりすのようなやつがいてもいいんだ。

ね、かみさま。

えっ　ここできゅうにめがさめて。

笑い続けていたかったなあ。