NEKO美術館 成瀬憲子

「草むらにて」

ふあ　：　「草むらの虫」のお話、本題よりも「このあいだなんて　ちゅういんがむが　おちてきてさ　この大事な毛がいっぱいぬけたんだよ」

そのことが印象にのこっています。

のり　：　そうですか。この絵は　そうすると　これで　よかったですね。このおはなしに描いたイラストは毛虫じゃなくて　このイラストの通り

「つるてんのいも虫風」でしたもの。そこが印象に残った　ふあさんですが　それぞれで　おもしろいですねえ。

３０年以上前　わたしは　こんな話を作ったんですね。　すっかり忘れていますが　このなかで気に入ってるところは

「毛虫が太郎くんのミニカーをけむくじゃらのからだをまるくして　かくしてあげました」というところです。　今頃　自分は歳を取ったせいか　毛虫が道路を必死で横切ろうとしている時など　なんかいじらしくて「がんばれー」なんて　応援してしまっているんですがな。　あいかわらず　さわれるところまではいってませんがね。