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けったいなアメリカ人

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「けったいなアメリカ人」 米谷ふみ子著 集英社

ミラー、メイラー会談傍聴記 つづき

メイラー「ブルックリンの高校の教育では、『The Broad highway』とか『amateur
Gentleman」暗いのものしか書けませんよ。『スタッズ・ロニガン』なんて、とても」
ミラー「ヨーロッパから帰って来た時ジェイムズ・ファレルに会うたんですがね。彼は何とかいうた奴と一緒やったんや。ほら『孤独な娘』を書いた奴」
メイラー「ナサニエル・ウエスト」
ミラー「ナサニエル・ウエスト。あの二人がね、僕より年上なんやというふうに振舞うんでな。あいつ等は、僕がチンピラか何かのようにさげすみやがったんや」
メイラー「いつ頃のことですか?」
ミラー「1940年。ヨーロッパから僕が帰って来た時のことや」
メイラー「そらそうでしょう。それが文壇のゲームってもんですからね」
ミラー「ドス・パドスとも同じ経験をしたな。誰やったか。あの『Many marriages』とか『ワインズバーグ・オハイオ』を書いた、そうアンダーソン。全く彼のように書きたかったなあ。あれが僕の信念の極限やと考えてましたもんな」
メイラー「「『ワインズバーグ・オハイオ』は素晴らしい本です」
ミラー「あれは彼が書いた中で秀逸やと思う。アメリカ人であるのに拘らず、と言えますやろな。それがおかしいと思いませんか。いつもはな、何かにつけて僕は反アメリカやからね。大変な反アメリカ主義者なんや。そやけど、シャーウッド・アンダーソンは好きなんですわ。彼が本当のアメリカ人やからかもしれませんな。僕はな、バルザックやヴォルテールというた連中に比べられたことがあるけどね、ドストエフスキーには比べられんかったなあ。ドストエフスキー比べられたら満足なんやがね。欲張り過ぎてるかな。僕はドイツ系やがドイツ人が嫌いなんや。あの性格が嫌いなんや。あの伝統、あのドの字も僕にまつわりついて貰いたくないんや。けど、なんでか知らんがドイツでは僕の本がよう売れるんですな。

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「何かにつけて僕は反アメリカやからね」「そやけど、シャーウッド・アンダーソンは好きなんですわ」「彼が本当のアメリカ人やからかもしれませんな」
「僕はドイツ系やがドイツ人が嫌いなんや。あの性格が嫌いなんや。あの伝統、あのドの字も僕にまつわりついて貰いたくないんや。けど、なんでか知らんがドイツでは僕の本がよう売れるんです」

もうミラーは 言いますねえ。アメリカのどこが嫌いなんやろ 反アメリカの反と 嫌いとはどこか雰囲気が違うようですが 知りたくなりますね。
ドイツの性格が嫌い?えらい嫌いみたいですね。でもミラーの本はドイツでよく売れる。知りたいですね。

ドストエフスキーは比べてほしい相手なんですね。


さて ノリコ・リーはどんな作家が好きかって?(誰も聞いてないって)
記憶のないのは 関心がないのと一緒。誰か言ってませんでしたか ?
私の 作品は どうですか?
《 2017.06.28 Wed  _  1ぺーじ 》