ふっと おわるとき NEKO美術館発
2015年ごろ たしか66才の時 わたしは やめました
なんねんもつづいた フリーマーケットがよいです
「相当のおばあちゃんになっても これはきっとやまないだろうな」
そう思ってましたのにね
ぱっとやめたわけではありません
なにがおこっても このことを 最優先していた私でしたが
たとえば 足が動かなくなって 車も運転できなくなって
そうなると やめざるをえなくなったかもしれませんね
ところが それは予想外のところからやってくるのです
フリーマーケットの場所で なぜか 別の星にきたように
突っ立っている私がいたというわけなんです
その暑さも 耐えられそうにもなく
で それからすぐに すべてが静かになっていったわけではないのです
そうだ そのころ 長年こまっていた 連続放送咳 つまりいやというほど出る
咳がとまったのです
「この咳がとまったら ノーベル賞をさしあげましょう」
そういうふうに思っていたほどの咳なのに
で そんなふうでも フリーマーケットに行きますと そのときだけは
咳はとまっていたのですから その集中力はたいしたものでした
夫には「俺になんか文句がありそうな咳き込み方やなぁ」とよく言われました
なんの話でしたっけ?
咳がおさまると 首のまわりにシワが出てきました
ノドも赤かったのは なくなりました
そうしましたら 「あれ? ここにおばあさんがいる おかあちゃんそっくりやん」
亡くなってこの世にはいないおかあちゃんです
振り返ってよく思うんですが フリーマーケット通いが おさまったのも
咳が おさまって そのかわり 頭がかすんできたのも
そうなるようになっていたのでしょう
どうしてそんな風に思うのかと言いますと
いままでにも そういうふうなことが あったからなのです
みなさんはいかがおすごしですか