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ナマリの兵隊

「ナマリの兵隊」文 ハンス・アンデルセン 岩波書店

つづき

とつぜん、舟は、下水のトンネルに、はいりました。そこは、まっくらで、まるで箱のなかにいるようでした。
「いったい、どこへいくんだろう?」と、ナマリの兵隊はおもいました。
「そうだ!これも、あの小鬼のしわざにちがいない。あのかわいい踊り子が、いま、いっしょにいてくれたらなあ。そうすりゃ、このばいもくらくったって、へいきなんだけど」
ちょうど、そのとき、この下水に住んでいる、大きなどぶネズミが、やってきました。
「きっぷは、もっているかい?きっぷを見せろ!」けれども、ナマリの兵隊は、なんにもいいませんでした。そして、いっそうしっかり、鉄砲をにぎりしめました。舟はどんどん、すすんでいきました。あとから、ネズミが、はをキーキーいわせて、おいかけてきました。
そして、木のきれっぱしや、わらくずにむかって、どなりました。そいつをつかまえてくれ!通行税はもらわなきゃ、きっぷも見せないんだ!」
 けれども、流れは、どんどん、はやくなりました。それといっしょに、どんな勇敢な人でも、きもをつぶすような、ガーッという音が、きこえてきました。どぶのはずれで、水はまっすぐに、大きな運河に流れこんでいたのです。そのときのおそろしさといったら、まるで、わたしたちがボートにのって、大きなたきにおちこんだようでした。

***

「そいつをつかまえてくれ!通行税はもらわなきゃ、きっぷを見せないんだ!」
下水に入ると キーキーいわせながらネズミがおっかけてくるんですね。 そりゃあ大変ですね。 しかし誰もこの流れはとめられません。こんなおかしくて ドキドキするシーンをアンデルセンは よくつくりましたね。 子どもはなおさらどきどきしていたことでしょうね。
《 2017.04.05 Wed  _  1ぺーじ 》