「ナマリの兵隊」 文 ハンス・アンデルセン 岩波書店
つづき
そのうち、雨がふりだしました。ポタリ、ポタリと、ひとしずくごとに、はやくなって、ざあざあ、どしゃぶりになってしまいました。
やがて、雨があがると、町の子がふたり、やってきました。
「ごらん!」と、ひとりの子がいいました。「ナマリの兵隊が、おちてるよ。」舟にのせてやろうや」
そこで、ふたりは、新聞紙で舟をこしらえて、ナマリの兵隊をのせて、みぞに流しました。そして、いっしょに走りながら、手をたたいて、よろこびました。
やれやれ!なんてひどい波なんでしょう。それに、流れのきゅうくつなことったら。
さっき、あんなに、ふったのですもの。紙の舟は、上下に、ひどくゆれました。おまけに、ときどき、くるくる、まわるので、ナマリの兵隊は、目がまわりました。
けれども、あいかわらず、びくともしないで、まっしょうめんをむいて、鉄砲をかついで、立っていました。
***
一人の子どもが ナマリの兵隊を見つけました
新聞紙で舟をこしらえて ナマリの兵隊を みぞに流したんですね
子どものやりそうなことですね
笹舟のことを思い出しました
で ナマリの兵隊はどうなるんでしょう