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ナマリの兵隊

「ナマリの兵隊」 文ハンス・アンデルセン 岩波書店

つづき

 ところで、そのなかに、ふたりだけ、じっと、じぶんの場所をはなれないでいるものがいました。それは、一本足の兵隊と、かわいい踊り子でした。
 踊り子は、あいかわらず、つまさきで立って、両手を上に上げていました。
 ナマリの兵隊も、おなじように、一本足で、しっかり立っていました。そして、ちょっとのまも、踊り子から、目をはなしませんでした。
 そのうち、時計が、十二時をうちました。それといっしょに、かぎタバコの箱のふたが、ポンと、あきました。けれども、なかにはいっていたのは、かぎタバコではなくて、小さな黒鬼でした。それは、びっくり箱だったのです。
「ナマリの兵隊!」と、鬼はいいました。「そんなに、じろじろ、見るもんじゃないぞ」
 けれども、ナマリの兵隊は、きこえないふりをしていました。
「ようし!」と、鬼はいいました。
「朝になってみろ!」

***

小さな黒鬼は「ナマリの兵隊!」「そんなにじろじろ見るもんじゃないぞ」とおどしにかかったのですかねえ。
「ようし!「朝になってみろ!」小さな黒鬼はなにをいいたいのかしら?
十二時になると かわるんですね
私のアトリエでは なにがおきるのかしら?
《 2017.03.25 Sat  _  1ぺーじ 》