ゼザンヌの話も終わりに近づいてきました。おなごりおしい(笑い)
ところでヴァリエってどなたでしたっけ?
庭師かなぁ。晩年期の手紙には出てこなかったような。
そうそうこういうときには 解説を読まなきゃ。
ヴァリエの肖像 (1906年)
ヴァリエはセザンヌとは懇意の間柄の植木屋である。ずいぶん気をゆるしていたと思われるふしがある。その晩年には、ときどきヴァリエに体をさすってもらっている。息子への手紙にそのことが書いてある。あれほど自分の問題として考えていた色の調子や組み立てのことが、画面にはっきりと見つけられない。物の輪郭にあたるところに、何本かの震えたような線がある。これは以前からあったが、それが目立つ。色彩はいっそうそのようである。何度目かの画風転向というものが起こりつつあったのだろうか。
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あれ ここのところでアンダーラインが入ってるぞ。植木屋というところと ヴァリエに体をさすってもらっている というところです。
たしかセザンヌは他人はもとより息子にも体を触れられることを極端にきらった そういうことを読んだことがある記憶があるんですけど。
よっぽどヴァリエには気を許していたんですね。もう一つあるんです このヴァリエの肖像が。
1906年庭に出て菩提樹の下でくたくたになるまでこの絵を描き、寝ついて一週間後に彼は死んだ。とその絵の下に書いてあります。セザンヌは「絵を描きながら死ぬ」と言っていた。死ぬ6日前の日付で絵具店へ絵具請求の手紙を出している。それがセザンヌの最後の手紙になった。セザンヌはここでまだ駄目だとは思っていなかったのである。
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われわれはいつ死の時が訪れるのか知らないまま 生きているのですね。セザンヌは「絵を描きながら死ぬ」と言っていたんですね。すごいなぁ。庭師の肖像が最後の絵。