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セザンヌの手紙

セザンヌの手紙  ジョン・リウォルド編

青年期(1861−1870)つづき 正確に云えば 抜粋

 たった今、親父から手紙で、今月の13日にパリへやって来る由を伝えてきた。もし僕に頼み事でもあるなら、親父にことづけるよう
ヴィルヴィエーユさんへ君から話しておいてくれたまえ。それから、ランベエル君にも、彼の欲しがっている品は何処の店で買うがいいか、またその送り方はどうしたがいいかを早く僕に云ってよこすように君から催促しておいてくれたまえ。お役に立つことなら、何でもしてあげるつもりだ。
 それにしても、懐かしく思うのはー

 あのときのこと。みんなで一緒に、
 トルスの麓へ、弁当携え
 絵の具箱かついで、あの素晴らしい
 景色を、写生しに行ったひのこと。
 あすこだったね、君がほら
 足を滑らせ、じめじめした凹地の
 そこへ転がり落ちて、あやうく
 背骨を折りそうになったのは、
 引き連れてきた「黒」のこと
 憶えているかい?
 あのとき、木の葉はすでに
 黄色く冬枯れて生気なく、
 小川のほとりのポプラも色あせ、
 吹きまくる逆風に
 ゆらめく樹々は、屍のように
 気味悪く、白々と皮剥けた
 小枝をゆすぶっていたっけね。

 長たらしい手紙になってしまった。では、達者でいてくれ。君のご両親に僕の敬意を伝えてくれたまえ。それから、友達のみんなによろしく。

***

このてがみ ゾラに送ったものです。
が 晩年のセザンヌは ここからは想像できないほどかたくなで 人間嫌いです。
この青年期の彼は優しくて世話好きで 礼儀正しくて 友のために役に立ちたい思いであふれています。
われわれも いろんな苦労をしたりして かたくなになったりすることもあるでしょう。
しかし 少なくともセザンヌは若い頃の私よりは思いやりに溢れています。

人は変わる。
そのことは私にはとても興味深いことであり 知りたくもあるのです
なにが あったのか

私は長い文章から 取り出して読んでみたい所を抜粋することがなかなかできませんでしたが 今年からは ちょっと それができるか やってみようと思います。
なぜなら たしかにすべてをうつせば 本当にセザンヌが解ったような気分にはなれるでしょうね。だけど ちょっとやってみたいなぁ 抜粋。

「ブロンテ姉妹」はまだ降りることができません。というのも これは私が微かに知っている「ジェーン・エア」や「嵐が丘」に近づくには それが必要そうだからです。

だれも こんなところ 読まないって?



 


《 2017.01.06 Fri  _  1ぺーじ 》