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ピカソとその周辺

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ピカソとその周辺  フエルナンド・オリヴィエ著 佐藤義詮訳

画商の繁栄 つづき

 画商の店で展覧会を開いて会場費を支払えない場合には、画商は画家と相談の上、
作品を一枚乃至三枚預って支払いに代えることにしたのだが、もちろん画商が選んだのは、必ず「売約済」の作品だった。そしてこれがヴァン・ドンゲンもやはり値が上がっていた。彼は、第一回のエジプト旅行をした頃まだ住んでいたソルニエ街の家にはアーク灯が一代備えてあった、彼の家に入ると、これも目もくらむばかりに輝いていて、しかも巧妙に強い光を投げかけたので、当時の彼の絵を一段と美しく見せていた。それは朱色の背景に紺青で描かれ、すべての人物は生々しい色調の暈で取囲まれていた時代であった。
 彼はその頃から既に多くの収入を得るように努めていたが、今日もそうであるような流行画家になり始めたのは、ダンフェール・ロシュロー街に移ってからのことである。
それは、古い建物の地階にある彫刻家用の広いアトリエだったのだが、これを彼の得意とする独特な着想で利用したものだった。

***

「売約済」のものを画商は選ぶ。そうでしょうね。
「これはすでに売約済みなのですが..」そういって客の購買意欲を引き出した。画商ですもの。 その時代に光ってる作品 どこかオーラを放った画家 画商の取引手腕 
ひとつの絵が 「それいただくわ」となるまでの 様子
「すべての人物は生々しい色調の暈で取囲まれていた時代」ヴァン・ドンゲンどんな絵でしたっけ?
 
ピカソがいまやすごい名声を得た芸術家であることは 多くの人が知るところですが
その入り口の話は ここで聞かせてもらったわけですね。

アーク灯はヴァン・ドンゲンの絵をいっそう引き立てていたんですね。
画家のアトリエは こうした場合作品を見せるところでもあったんですね。
私も芸術家や作家のアトリエを雑誌の中でのぞかしてもらうのは好きです。
どんな絵が壁にかかっているんだろうとか。一般の人々の室内もやはりいい絵がかかっていたりすると 「おっ!」と思います。室内のソファーの色とその絵がマッチしていたりすると いいですよね。

なんの話でしたっけ? 
《 2016.12.25 Sun  _  1ぺーじ 》