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わがやの森 2008

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自然はすごいわ! 2016

麦と泥だんご 2008
こんな記事を2008年に見つけた。
 自然農法を提唱し、世界各国で砂漠緑化などに取り組んだ福岡正信氏が16日、老衰で死去した。95歳だった。「アジアのノーベル賞」といわれるフィリピンのマグサイサイ賞やインド最高栄誉賞を受賞した。
 米や野菜作りにおいていかに人の手を省き、自然の力にゆだねるかを追求。土を耕さず無肥料・無農薬・無除草で作物を育てることを特徴とする自然農法を確立した。
 とりわけ、田植えをせず、種籾(たねもみ)をじかに地面にまいて米を作り、刈り取る前に麦の種をまくという「不耕起直播(耕さず直播き)の米麦連続栽培は晩年まで改良を重ねた。樹木や果樹などの約100種の種をねんどに混ぜて作る特製の「ねんど団子」を
活用して、アジアやアフリカ諸国の砂漠緑化にもかかわった。海外では宗教哲学者としての評価も高い。著書「わら一本の革命」は世界各国の言語に翻訳された。

***

この「麦と泥だんご」を読んだ時わたしは えらいカンゲキした。まあそんなところがあるわたしなんですが 「泥だんごに麦の種をまぜてぽんとほうりなげるだけの農法」
わたしはあれ以来 桃を食べるとペッと庭に種をとばし 梨もりんごもぶどうも そうしてきた。
その農法の話も忘れかけた頃 (相当の年月)桃がなり 梨もなり 柿も びわも育ち始めたから びっくりだ。
 人は「うそ!」と笑うけれども ほんとうなのだ。
夏は木陰が出来て涼しく イトトンボやチョウや鳥がやって来る 楽園なのだ。

それが2008年頃の我が家の庭だった。そのころは5人の子供のうち何人かは家にいて
その楽園の話を私に聞かされたはず。

しかし時が経ち その森は 手に負えなくなるんじゃないかと 思い始めた。 そしてその木々は根を張り 水道管などを壊してしまうような気がした。
 
木をきることにした。りんごをつくっているまちださんに(この人も 自然農法の人なのだ)木をきってもらった。まちださんは雑木にもみくちゃにされながら 木のなかから笑っていた。あれ以来かも知れない 私の頭もスッキリ散髪したいとか木は切ろうとか思うようになったのは。とにかく わたしはいいかげんなのだった。

野生のぐみの木は とげがはえていて これもささると痛い。
とうとう自然農法は挫折した。

とにかく自然は元気いっぱいなのだ。
そして 桃の花が咲くと夫は喜んだ。しかしぬるでの木がでかくなっても クルミが大きくなっても わたししかそのゆくえを心配しないのだ。

草刈りをやってくれた人もいたけれども そのときは こんな親切な人がいるんだ とカンゲキした。しかしそれに甘えているうちに それもなくなった(あたりまえや!)

今年の夏は草をほっておくことにした。やぎでもかいたいくらいに もしゃもしゃと 元気いっぱいに草は伸び 広がった!緑の楽園だ!

とにかく自然はすごい。地下ではみみずも元気いっぱいらしく 驚くほど大きなのがたまに出てくる。

で 元気がないのは このわたし。暑いのは かなわん!さむいのもかなわん!
わたしは自然人間では どうやらなさそうです。

で どんぐりのならないドングリから育った感じの木が めきめきと背丈を伸ばしています。これはどこまでいくのだろうと やぶれかぶれで ながめています。居間から見えるのです。なかなかいいのです。かぜがふけば そよそよして ちょうや鳥がやってきます。おとなりの壁にその木の影が映って 映画の1シーンのようです。

2008年の「日々」をファイルで読んでいますが このどんぐりの木のシーンだけは2016年の話。元気のない私も2016年の話。 きょうから笑って暮らそうと いつも練習しています。 毎日練習しないと すぐ落ち込みます。 この我が家の自然を見習いたいのですが。
《 2016.11.05 Sat  _  エッセー 》