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なんどでもしそうなはなし

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にわとりのはなし  NEKO美術館発

にわとりを見ました
父や母のことを思い出しました
父と母といえば
そー そのにわとりのはなしになります
ぴよぴよが百回くらい
きいろい にわとりのひなが 小屋にいました
あれいらい わたしの知っている色の種類は「たまごいろ」も加わりました
きいろでもなく ふわふわの あどけない色なんです

母があんでくれたかーでぃがんも そのたまごいろでした
ぽけっとに とりのもようがついていました

しかし しかし

そのときはやってきたのです
そのかわいい あどけないひよこは
あっというまに むざんにも おんどりとめんどりに姿を変えていました

からあげせんもんのみなさんは ごぞんじないかもしれませんが
あかいとさかのおおきいのが おんどり
とさかのちいさいのがめんどり です

めんどりがたまごをうむようになりました
でもそのころはほんのこどものわたしでしたから
めんどりだけがたまごをうんでるということは知りませんでした

で たまごをうむ一瞬 やきとりせんもんのみなさんは ごぞんじないでしょうが
わたしは その一瞬を 一回だけ 見たのです
そのことは 今に至るまで 哲学的 自然科学的 驚き的に 手を替え品を替え
わたしは思い出します
赤い土管のようなものから たまごはゆらぎをもって 土の庭におちました
すろーもーしょんでいえば たまごはかたいからではなく やわらかく見えたのです
ほんとうですよー
そして ニュートンの落下の法則はなんでしたっけ?
そのたまごは がしゃんと音を立てて壊れませんでした

そのときです
大学生のおにいさんが(よその)うちを訪ねたのです
わたしはこのおにいさんのことをよくしっています
わたしたちの学校でこずかいさんをしていて それから大学に行ったのです

わたしは ところでそのふたつのことにであったのです
たまごのこと と おにいさんに「みたよたまごがおちるのを」とおおさわぎしたことを
すると おにいさんは にこにこするばかりで わたしのうちにはいっていって
おみやげをわたしのおかあさんにわたしたのです

ま それはそれとして その後わたしは にわとりたちの世話を 親から命じられました
つづきはいずれまた そういきたかったのですが うえの絵が 続き以降の絵なので
つづけますね

朝 学校に行く前に にわとりのための 菜っ葉を畑からとってくるのです
それをきざんで ときどきそれにたまごのからや 小魚をごりごりやって
粉にしてなっぱとまぜるのです

おままごとではありませんよ
ここには絵はだしませんでしたが その絵はわたしのいやそうな表情です
朝は ねむいでしょう 毎日の仕事がこれだなんて やでしたね

で いつものように いやいやにわとりのえさつくりをやってると
ほうちょうで ひとさしゆびを いっしょにきりそうになって ちょっときったんです!
「きゃーぁ!!!」
だいぶひどかったので いまでもすこしあとがのこっています

で 田舎ではジマンバナシの少ない時代のこと わたしはさっそくそれをジマンバナシにしました

「なぁ みたい? みせたげよか どーっしょっかなぁ」みたいに ほうたいでふくらんだひとさしゆびを たてて

ここまでだと 上の絵でちょうどいけますね
つづきはいずれまた はなしたことありましたっけ?
ばあさんのリフレイン なんどでもきいてくださいよ


《 2016.10.05 Wed  _  わたしでいいですか 》