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シューマン

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音楽と文化 河上徹太郎 創元社 昭和13年

 シューマンの音楽で代表的なものはやはりピアノ曲と歌曲だと私は思っている。彼は交響楽作者としても古今一流だし、ヴァイオリンソナタ、弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲を初めとし、多数の室内楽曲はもちろんのこと、その他オペラや宗教音楽やあらゆる種類の曲を作っている。それらは夫々特徴のある一流作品であるが、シューマンらしいという点でピアノ曲や歌曲には及ばないのである。
 シューマンの音楽の特徴はその精妙さにある。それは彼の一小曲でも自ら演奏するほど綿密に味わった人ならすぐ感じることである。彼の旋律は、たとえばシューベルトの如く、一本の太い声で高らかに歌い通すということはない。またベートーベンの如く大胆な和声的構成の土台を為す簡素堅牢な骨組みで出来ているわけでもない。それはときには民謡調の朗らかな旋律でできていることもあるが、概して慎ましやかで、浄らかな低い祈り声の如く続く。あくまで女性的ではあるが、しかし空虚な消極的なところは少しもなく、いわば世の中の猥雑な声に対抗して声を張り上げるものは何もないながらも、自分に対する信念には満ちあふれた信女のつつましさも誇らかな歌声に似ている。

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けさ シューマンの曲を聴いて わたしがそうぞうしていたのより よかったのでおどろいています。なんて曲?となりますよね。さっそく夫せいに聞いてきました。「トロイメライ」だそうです。
河上さんのきょうのはむずかしいというか つまりは慎ましやかなんですね。
浪漫派というのは シューマンの曲もそうでしたよね ロマンチックということばはここからきたんですか?とこの漢字が出て来るたびに だれかに聞いてみたくなります。

みなさん ちゃんと勉強してくださいよ。わたしはミスのりこですからね。


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さて NEKO美術館です。
この絵は クレパス画ですが くねくねいりまじったクッキーのカン。それと松ぼっくりです。ときに 迷路に入りながらのくねくねですが わたしはまじめです このときは。
「トロイメライ」とひとりごとをいいながら 描いたら 正確に描けたかも

さいならさいなら


《 2016.09.19 Mon  _   》